HOME > 不妊症 :男性にも漢方薬を
2009年04月19日
テーマは「男性不妊」
いままでは不妊はどちらかというと女性の問題が注目され、治療もメインで行われてきました。男性は何歳になっても生殖能力があり、年齢が高くてもあまり問題はないと。しかし、先生の研究では、男性の年齢により、流産率や死産率が上がることがわかりました。とくに32歳くらいから影響が出やすいということでした。
漢方では、女性は7の倍数、男性は8の倍数で、老化のレベルがすすみます。女性のピークは28(7×4)歳で、28歳以降は老化が進み、妊娠率も悪くなり、35歳(7×5)でさらに悪くなります。男性は8の倍数で、32歳(8×4)がピークでその後どんどん老化が進みます。
このことは今から約2000年前、中国最古の医学書「黄帝内経 素問」に書かれていることです。現代医学と中医学が一致したのです。見た目は若くても、体の内部は少しずつ老化します。漢方では「補腎」することによりその老化スピードを遅らせ、体を助けます。
店頭では圧倒的に女性だけが相談に見えられることが多いのです。子供を望むのであれば、女性だけに任せるのではなく、男性もしっかりと体を補う必要性を感じました。
32歳を超えていなくても、検査データは正常値でも、現代の男性は仕事が忙しく、ストレスも多く、食事もかたより、睡眠時間も遅い方が多く、消耗しているようにみえます。女性と一緒に漢方薬を飲んで、健康的に生活し、子宝作戦に挑んでほしいと思います。
植松未来