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その他 :ペットアレルギーに注意

2013年06月10日

ペットアレルギーに注意

犬を飼う世帯は全国で約900万、猫を飼う世帯は約550万。一般社団法人ペットフード協会がまとめた2012年度の推計値です。その中にはペットアレルギーで悩む人たちもいます。

ある64歳の女性は猫を飼って約40年になりますが、飼い始めて5年ほどたった頃、咳が出るようになり、ある朝、呼吸困難で目覚めました。気管支喘息と診断され、血液検査で猫アレルギーと判明しました。それでも飼い続け、今の猫は3代目。1日2回、吸入ステロイド薬を使いながら暮らしています。「飼わない方がいい事は重々承知しているが、私にとって猫とのコミュニケーションはとても大事」

アレルギーの原因物質は、犬の場合は上皮やふけ。猫だと皮脂腺の分泌物や唾液中のたんぱく質、上皮。ハムスターなどの齧歯類(げっしるい)は尿中のたんぱく質です。症状は目の痛みや鼻水、じんましん、湿疹に始まり、重くなればぜんそくや呼吸困難になることもあります。

病院で血液検査をすればアレルギーかどうか、ある程度わかります。用賀アレルギークリニック(東京)の永倉俊和院長によると、「陽性と出た人がペットを飼い続けると6人に1人、15~20%は症状が悪化する可能性があり、最悪の状況を考えれば飼うことは勧められません。」と話しています。

国立病院機構相模原病院(相模原市)の前田祐二医師も「陰性の場合でも、症状が実際に出ていたら飼うのはやめたほうがいい」と言っています。犬、猫

アレルギー症状があるのに飼い続けるとしたら、どんな点に気を付けたらよいか。永倉さんに聞きました。

犬はなるべく外で飼う。また、シャワーを浴びさせ、毛皮をきれいにすればアレルゲンを減らせるという。齧歯類はゲージの床材をこまめに交換するとよい。

猫のアレルゲンはどこにでもくっつく。取れにくく、掃除してもなかなか減らない。猫は寝室には入れない方がよい。アレルゲンが寝具にたくさん付着すると症状悪化の危険が高まるからだ。永倉さんは「アレルギー治療の原則は原因となるものを遠ざけること。」と話しています。

(朝日新聞2013年5月27日の記事より要約)