HOME > 漢方で改善 > 不眠症 :不眠よ!漢方でおさらば
2013年05月20日
タロウ君「何だか眠れないんだよ。」お母さん「あなた今日何時間昼寝してたのよ。」
布団に入ってもなかなか寝付けなかったり、ねむれても夜中に何度も目が覚めてしまうという経験はありませんか?
不眠は経験した本人しか分からないつらい症状です。
そこで、今回は不眠について漢方の立場からお話しいたします。
西洋の睡眠薬はよく効いて、すぐに眠れるようになりますが、できれば薬は使わないで眠りたいという声をよく聞きます。
漢方の考えでは、不眠が起こっているその体全体に注目して、体の不調部分を解消することによって、自然な眠りが訪れるよう改善していきます。
例えば、悩み過ぎたり頭を使いすぎる人、何も考えないようにしても頭に何か浮かんでしまう人、すぐに目が覚めてしまう人など、最近多く見られます。
漢方では「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」といって、五臓の中の「心」と「脾」の気や血が足りなくなると不眠が起こりやすくなります。この場合は気血を補い心脾を滋養します。
特に、心(しん)は「神明をつかさどる」と言われ、精神や思考の中枢とされていますので、心は不眠の原因におおいにかかわってきます。
また、鎮静作用があるといわれるハーブティーを寝る前に飲んでみるのもひとつの方法です。
カモミールやラベンダー、リンデン、ペパーミントなど、香りを楽しみながら、ゆっくりと時間をかけて飲んで下さい。
また、ミルクを加えたり、入浴剤として使えるものもありますので、詳しくは専門家にお聞きください。
文責;薬剤師 小野和男