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中国の皮膚科の名医の食事指導

2008年05月19日

7月7日から1週間、中国の雲南省中医薬大学付属病院で皮膚科の研修にいってきました。この中に名医館といって名医が集まって診療している病棟があり、私はここの皮膚科の名医について実際に患者さんを診療するところで研修する、素晴らしい機会を得ることが出来ました。名医の先生の診察料は通常の4倍です。しかし患者さんは朝3時から順番待ちをして押すな押すなの盛況です。実際診察室の中にまで次の患者さんたちは入ってきていました。

名医の劉先生は温厚な人柄で笑顔を絶やさず、患者さんのからだ全体の皮膚をすべて丁寧に見て、虫眼鏡まで使ってごらんになっていました。
そして皮膚の症状を中医学の言葉で「風熱(ふうねつ)、湿熱(しつねつ)、血熱(けつねつ)だから、清熱涼血(りょうけつ)、きょ風(きょふう)で治しましょう。薬は涼血薬、利湿(りしつ)薬、きょ風薬を使いましょう」と患者さんに丁寧に教えてあげていました。
中国の方は、このような中医学の言葉を常識として知っているようです。

そして食べ物はアトピーや尋常性乾癬の方には「肉、魚、卵、牛乳は駄目です。特に牛肉とハム、ソーセージは駄目です」と全員におっしゃっていました。冗談のお好きな先生で「水の中にいない魚ならいいですよ」「????」「木魚です」「!!!!」
私のお店のお客様にこの話をしまして「何のさかなか分かります?」しばらく考えてから、張り切って「酒のさかな!!」と答えられたのには大笑い。
にきびの方には全員に「甘いもの、チョコレート、脂っこいもの、おいしいものは全部駄目」、びっくりしていましたが反論するかたは一人もいませんでした。なにしろあちこち回って治らなかった方ばかりで、最後の望みの綱でいらしたかたばかりですから。

顔を洗うときは米のとぎ汁で洗いなさい、とのこと。そういえば昔日本でもぬか袋でからだを磨いたものです。
米のとぎ汁には利湿効果があるので、ジクジクした人や油っぽい肌の人には効果があるとのことです。漢方薬を煎じる時も、米のとぎ汁で煎じた方が効果があり、またもちろん栄養もあります。
院長はじめ他の先生方も「食べ物が大事です。食べものをよくすれば早く良く治ります。守らなければ治りません」と一様にうなずいていらっしゃいました。

雲南省は日本と気候が似ており、この日も大雨が降り、雷が鳴って、近くに落ちましたが、驚いている人はだれもいませんでした。湿気が多いので湿熱(ジクジクしたり赤く皮膚が腫れている状態)の体質の人が多く、日本も同じですので大変参考になりました。
顔つきも北京や、上海の人より日本人に似ていて、性格も穏やかです。街はブーゲンビリヤが咲き乱れ、キュウリよりバラの花束の方が安い、ということでした。

雲南省中医薬大学付属病院

雲南省中医薬大学付属病院

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