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2012年05月01日
その5 疾走する精子の話
一方、射精された精子ですが、膣内は感染予防のため酸性に保たれていて、精子にも過酷な場所となっています。
がんばって膣内で生き残った精子、次は約3センチのトンネル・子宮頸管へ入ります。
無菌状態の子宮を細菌から守るため、排卵時期以外は子宮頸管粘液がほとんど分泌されておらず、やはり酸性でかなり厳しい場所です。
ところが排卵時期が近づくと、子宮頸管の酸性度は弱まり粘液も増えて
精子に居心地が良く変わってきます。またネバネバしているので、精子はどんどん取り込まれます。
そして更に子宮腔へ進みます。精子は決死の大縦断をし、卵子との待ち合わせ場所・卵管膨大部へ向かいます。
ここで卵子のいない方の卵管へ向かって進んでしまった精子は、なんだか本当に可哀そうです。
精子は何億も射精されますが、様々な難関が待ち構えているため卵子に会うことができるのは、ほんの数十~数百となってしまうのです。