2008年05月15日
この大きな葉をくわえるパンダの様子は、なんとも愛くるしいですね。
パンダは冬眠前に大量にクマ笹を食べ、冬眠中に体内に留まっている便によって
腸内や血液が汚れるのを予防するんだそうです。
パンダの糞には生ゴミ処理機能が有り活用されているそうで、パンダも
「お役に立ててうれしいわ」と。
★種類
クマ笹は背の低い木に大きな葉をつける竹の種類の葉です。
日本では一部を除く全国の標高1000〜2000メートルの高山に群生しています。
★漢方薬として
クマ笹は「解毒」「解熱」「止咳」「止血」「消炎」などの作用があり、日本でも民間療法として「胃病」「高血圧」「喘息」「風邪」「不定愁訴」「口臭」の治療に用いられています。
クマ笹は、正しくは葉の白い隈取りから「隈笹」と書きますが、一般には熊が好んで食べる、熊がよく出現するところから「熊笹」と言われます。
「今は昔竹取りの翁というものありけり…」で始まるあの竹取物語。
竹取りの翁とおばあさんは長年タケノコや新芽、葉を食べてきました。
竹には体を丈夫にし若返らせる働きがあり、年はとっていましたが体は元気で
若々しかったのです。
そしてある時、かぐや姫を授かりました。
ですが、その年齢で子供ができたということをはずかしく思い、竹の中から
見つけたということにしたそうです。
そして春になり冬眠から目覚めると、真っ先に雪の下に残っているクマ笹を食べます。
これは冬眠中、便をしないために汚れてしまう腸や血液をクマ笹を食べることによってキレイにするためです。
このことから、笹餅、チマキ、笹鮨、笹酒など、料理や菓子に発展しました。
お寿司の笹も単なる飾りではなく、笹の防腐作用を利用したものといえます。