■原因
エネルギー不足で「気」が足りない<気虚>タイプと 「血」が足りない「血虚」タイプ
血液がぐんぐん流れるのには血液を押す力が必要です。
その力を出すのにはエネルギーすなわち「気」が必要です。エネルギーが少ないと血はぐんぐん流れなく栄養は隅々まで行きません。
また「血」が足りないとエネルギーは生まれませんし、栄養も行き渡りません。従って子宮は酸素不足、栄養不足になり、しくしく痛みます。
生理後は血液が減っていますから「血」が足りなくなったりエネルギー不足になりやすく痛みが起き、また「気」が足りないと元気もなくなります。
■症状
下腹にしくしくとした痛みがあり押さえると楽になります。生理の周期が28日より早く来たり、量 が少ない、色が薄い、だらだら7日以上あったり、悪露(おろ)がとまらないなどの症状があります。
全身症状では、疲れやすい、食欲不振、胃がもたれやすい、便が柔らかい、下痢しやすい、風邪をひきやすい、風邪が長引く、手足がだるい、など、また顔色が白く、つやがなかったり、めまい、息切れ、不眠、皮膚の乾燥、爪が割れるなどの症状があります。
■養生法
※参考;第9回ともかく疲れるタイプ(体質改善シリーズその1)
※参考;第10回貧血タイプ(体質改善シリーズその2)
生理中アイスクリームなど冷たい物を取らない。体を冷やさない。(プール、薄着、強すぎるクーラーなどは避けよう。)
■生薬
オウギ(元気を出します)、芍薬(筋肉の痙攣を取って痛みを和らげます)、膠飴(こうい=麦芽の飴、滋養強壮、胃腸を丈夫にしてお腹の緊張を和らげ痛みを取ります)、当帰(セリ科、血を増やします)など
■薬膳 鶏の当帰煮込み
薬膳 鶏の当帰煮込み ⇒レシピはこちら
