HOME > 生理 :頻繁にくる生理(頻発月経)
2008年05月21日
24日以内の周期で来る月経のことをいい、たまたまある月だけ早かったのは除きます。
● 西洋医学の考え
高温期(黄体期)が短い黄体機能不全や無排卵が考えられます。無排卵によるものでは基礎体温に高低がない一相性です。
● 中国医学の考え
主な原因
一)身体に熱がこもっている(血熱といいます)
体質がエネルギー過剰で辛いものを食べ過ぎていたり、ストレスが多い、セックスのし過ぎなどで身体が熱くなり熱がこもってくると、自律神経が興奮してホルモンは過剰に生産され生理は早くくるようになります。頻発月経はこのタイプが多く見られます。
二)元気不足(気虚といいます)
過労や食事のバランスが悪く栄養がしっかり吸収されないと胃腸が弱くなり、ホルモンは作られなくなり、生理がきちんと28日で来る機能が弱まって、生理は早くなります。
■治療方針
血の熱を冷ます(涼血清熱)ストレスをとり、熱をさます(疎肝清熱)
■食事
野菜、豆腐、海藻、果物をたっぷり食べましょう。豆腐にはイソフラボンという女性ホルモンに似た物質があります。1日に3分の1丁は食べましょう。
焼肉、酒、チョコレート、ケーキなどは身体を熱くしますから、控えましょう。
■生薬
生地黄、牡丹皮、山梔子(くちなし)、当帰、薄荷、柴胡(さいこ)など
■漢方薬
加味逍遥散、竜胆瀉肝湯など
例;薬剤師国家試験をまじかに控えた21歳の女性。生理が2週間おきに来るようになり、胃は痛く口内炎も出来始めました。これは極度のストレスにより自律神経が興奮して生理が早くなった例です。この方には興奮を抑える竜胆瀉肝湯を飲んでいただいたところ胃痛も口内炎も治り、生理も次第に正常になってきました。
月経周期が早く、量が少ない、色は薄く、さらっとしています。
不正出血、生理前にウエストがきつくなる、生理中腰がだるいこともあります。
疲れやすく、だるかったり、風邪を良く引きます。
■治療方針
胃腸を元気にしてホルモンを調える。
■食事
朝食はしっかり、特に温かいものを食べると胃腸はよく吸収するようになります。
睡眠は十分取りましょう。寝ている間に血は作られます。
■生薬
人参、白朮(びゃくじゅつ)、黄耆(おうぎ)など
■漢方薬
帰脾湯(きひとう)など
にんじんはビタミンAを豊富に含み、胃を丈夫にし、消化を助け、元気にします。
きんぴらにすると思わず箸が進み、たくさん食べられます。
ちりめんじゃこは頭から尻尾まで内臓全部を無理なく食べられ、栄養豊富です。