HOME > 漢方で改善 > その他 :季節の変わり目の体調変化
2013年10月07日
タロウ君「お母さん、何だか風邪引いたみたい?」
お母さん「だからお腹出して寝るのはやめなさいと言ったでしょ!」
朝晩の急な冷え込みで皆様のご家庭では体調を崩していませんか?この時期は、風邪を引きやすい、喘息・アトピー・鼻炎などアレルギー症状などが悪化してしまう季節です。
そこで季節の変わり目を漢方で考えて見ます。この変わり目の不調の主な原因を漢方では「体のバリア機能の衰え(衛気虚)」と考えます。
漢方では、「衛気」という言葉があります。体の表面を守っている防衛ラインのことです。この衛気は人によって、強い・弱いがあります。風邪などの病邪は体の皮膚から侵入して発病すると考えますが、衛気の弱い人はこの病邪を防ぐことが出来ず、風邪をこじらせてしまいます。
また、衛気は体温調節を行って体表をしっかりとガードしていますが、衛気の弱い人は激しい気温の変化により体温調節ができずにガードが崩れてしまい、病邪が皮膚から侵入して発病します。衛気の弱い方は、ぜひ衛気を鍛えて風邪に負けない体を作ってください。直接鍛えるには、乾布摩擦はとてもよい方法です。
また、適度な運動やヨガ、気功、太極拳、呼吸法などもよい方法です。水泳もよいのですが、冷え性の方は注意が必要です。衛気虚などの気虚体質の多くは、冷え性です。冷えのある方はなるべく体を温めて消化機能を高める食材がいいです。生ものは控え、火の通った根菜類、豆類などの食事を多く摂りましょう。それでも不調の方は、いよいよ漢方薬の出番となります。ご相談下さい。
文責;薬剤師 小野和男