HOME > 妊娠中 :妊娠中のお酒
2008年08月01日
妊娠中の飲酒については様々な見解があります。
ストレスがたまるくらいなら飲んだ方がいい、1杯くらいならそんなに影響はないわ、など。
医療従事者でも「少しなら」という人も多い。
でも今、飲酒が胎児に与える影響への認識も少しずつかわり、妊娠中の禁酒の啓発がされはじめています。
過剰に心配するのも避けたいですが、できるだけすこやかに新しい命を育てたいなら、少しだけその期間はやめてみるのもいいのではないでしょうか。
妊娠中に多量に飲酒した母親から生まれた子どもに、
(1)特徴的な顔貌(不明瞭な人中/薄い上唇/短い眼瞼裂など)
(2)発育の遅れ
(3)中枢神経の問題
という3つの兆候が現われる例が1960年代末から報告され、1973年に「胎児性アルコール症候群(Fetal Alcohol Syndrome = FAS)」と名づけられました。
発育や知能に障害が見られ、頭が小さい、鼻と口の間の溝(人中)がはっきりしないなどが特徴とされます。日本では78年に初めて報告されました。
外見だけでなく知能の遅れ(注意力の問題・変化への適応困難・学習障害・判断力の問題)なども妊娠中の飲酒の影響といわれます。
もし妊娠に気付かず飲んでしまっていたら、その時点から飲酒をやめればよいと思います。
お酒はどうしても必要なものではないし、また母乳が終わったらおいしいお酒をこころゆくまで堪能したらいかがでしょうか。
母乳中の飲酒も同様です。
参考文献、記事
朝日新聞 http://www.asahi.com/
FAS予防HP http://www.ask.or.jp/fas_message.html