Archive for 7月, 2014

テレビに疑問「アトピーに効く漢方」

木曜日, 7月 31st, 2014

テレビに疑問「アトピーに効く漢方」

「漢方って本当に効くの?」

2014年7月1日にテレビ朝日で放映された「林修の今でしょ!講座」

『東洋医学VS西洋医学 日本人が悩む8つの病気と 症状を解決!3時間SP』は、なかなか面白い番組でした。

「アトピーに漢方は効く!!」このタイトルはぴったり合って、見事に言い切ってくださって拍手!!でした。

しかし、そのあとがいけない。アトピーには「温清飲(うんせいいん)」ですべてのアトピーがよくなるような言い方は危険です。

アトピー,赤い顔

アトピーはそんなに簡単な病気ではありません。

特にこの番組を見て多くの医師、薬剤師、患者さんたちが「温清飲」だけをファーストチョイスに使って、逆に悪化するのが心配です。

何故なら「温清飲」は字のとおり、「温めて冷ます」処方ですから、体に熱がこもって真っ赤な顔や肌をしている人はすぐさらに真っ赤に悪化します。またじくじく汁が出ている人には全く効きません。

この処方は「四物湯」という血を増やし、血行をよくする、主に女性の冷えや生理痛に効くものと「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という熱を取って赤み、炎症をとる二つの処方が2対1の割合で入っています。

ですから処方全体としては温めます。

どのような人によいか、といいますと慢性で肌は黒っぽく、汚いがさがさした乾燥肌に適しています。ちょうど海へ行って真っ赤に日焼けした肌が秋になって薄黒く、乾燥した時の肌を思い浮かべてください。これと同じで状態です。

真っ赤に日焼けした時はどうしますか?

まず水で冷やしますよね。このときお湯で温めたらどうなりますか?かえって痛みが増すでしょう。

アトピーも真っ赤な時は冷やす漢方を用います。じくじくしているときは汁を取る漢方薬を用います。そうして赤み、汁がなくなり、がさがさした薄黒い肌になった時初めて「温清飲」を用いますと、肌がきれいになってきます。しかし黄連解毒湯が入っているので長く飲むと乾燥させますので、あかみがおさまってきたら、別の処方に変えていきます。

このようにその時に適した漢方薬を使うことが大事です。

詳しい治し方は拙著「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>に載っています。

http://www.kanpo-bijin.com/ご覧ください。

アトピーは非常に複雑な病気です。漢方医や漢方薬剤師でもアトピーを専門にやっている方によく相談してください。

2014年7月31日   薬剤師 中国政府認定国際中医師 植松 光子


喜びの声103 酷かったアトピーが、半年後には白くツルツルになりました

水曜日, 7月 23rd, 2014

喜びの声103!!   酷かったアトピーが、半年後には白くツルツルになりました。

住所:品川区 イニシャル:M.T 年齢:33歳 性別:女性


☆今までの経緯は?

幼い頃からアトピーに悩まされてきましたが、1年前は特に悪化し、全身が赤くただれて、仕事も続けられなくなってしまった程でした。

独り暮らしをしていましたが、あまりに酷く辛かったので、実家に戻り、半年程ほとんど外出できないような日々でした。

以前にも漢方で良くなったことがあったので、インターネットで良さそうな漢方薬局や病院を探していて、ホームページにとても詳しくたくさんの情報が載っていたので、是非処方していただきたいと思い、来店しました。


☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?

飲み始めて1カ月程で、身体や顔の赤みがひき始め、少しずつですが、日々良くなっていることを実感できました。

便通も良くなり、夜眠れるようになって少しずつ体力が回復し、2か月後にはお仕事にも復帰できました。

通い始めて約半年後に結婚式を迎えたのですが、ツルツルの白いお肌で迎えることが出来、本当に感謝しております。

少しずつお薬の種類も減らしていただき、飲み始めて1年と少し経ちますが、仕事で忙しくしていても

悪化することもなく、調子が良い状態が続いています。

~悩んでいる方へひとこと。~

もう一生治らないんじゃないかと、落ち込み続けた日々でしたが、とても合ったお薬を処方していただいたお陰で、みるみるうちに綺麗になりました。諦めずに希望をもって続けて良かったと思っています。

☆先生から一言

この方は2年前にステロイドをやめていたのですが、再発し真っ赤な顔で来店されました。

やせて元気がなく、まず赤みを取る漢方を飲んで半年くらいで赤みが取れてきました。

挙式は真っ白な肌で挙げることが出来、とても喜ばれました。

結婚して赤ちゃんを希望されましたが、基礎体温は二層がなく、生理も不順でしたのでアトピーが悪くならないような漢方薬を飲んで、よい卵作りをしました。

一般に妊娠希望の漢方薬は温めますので、体が暖まり、アトピーがある場合は顔が赤くなりやすいのです。赤みを取りながら、皮膚を潤し、よい卵が出来る漢方薬に徐々に切り替えていきます。

半年くらいで基礎体温もよくなり、肌はますますきれいに輝くようになってきました。

女性ホルモンが十分働いてきたのでしょう。

体重も1年前に来店されたときより5kgも増え、とても健康そうになりました。


このようにアトピーがあって妊娠を希望される場合の漢方薬の使い方はコツがあります。

拙著「図解 アトピーを治して妊娠する本<農文協 >を参考にしてください。

植松 光子

喜びの声103風船水

アトピー学校(第5回) 「梅雨時悪化するアトピーと胃腸の関係」開催のご報告

月曜日, 7月 7th, 2014

去る6月28日(土)「アトピー学校」の第5回目を開催いたしました。

第5回目はテーマ『梅雨時悪化するアトピーと胃腸の関係』とし、梅雨時に出やすい皮膚の症状と対策、梅雨時の食べ物についてお話をさせていただきました。

講義中 -

写真:講義中

講義の後は梅雨時にぴったりの漢方の外用パックの方法をご説明し、実際に皆さんにやっていただきました。簡単にできて赤味、じゅくじゅくや痒みが落ち着くので、これからの時期は保存容器に入れて携帯用に持ち歩くのもおすすめです。

・・・・・・ パック作成 パック中

写真:パック作成・パック中

2階サロンに場所を移して、スイーツを食しながらの茶話会。梅雨時にぴったりのスイーツを召し上がっていただきました。

はと麦と豆乳のヨーグルト風飲みもの

写真:はと麦と豆乳のヨーグルト風飲みもの

はと麦は体にたまった余分な水分をとってくれるので、じゅくじゅくしたアトピーにはもちろん、むくみやダイエットにも良いものです。いぼ取り、神経痛、美肌にも効果があります。

また、前回に引き続き、ご自身のアトピー体験を活かしてアトピーの方でも安心して食べられるお菓子を作り同じ悩みを持つ方を幸せな気分にしたい、というパティシエの須藤さんが豆腐のマフィンと新作のクッキーを持ってきてくださいました。

(須藤様の喜びの声→http://www.kanpo-bijin.com/?p=12143

卵、乳製品不使用のクッキーの中から、かわいいこびと型の“米粉のクッキー”をみんなで美味しくいただきました。

小麦アレルギーの方も最近は多く、卵、小麦粉を使わない米粉のクッキーはありがたいスイーツですね。マフィンも小麦粉を米粉にしたものもできるそうです。

ウエマツ薬局では『アトピー応援スイーツ』として須藤さんの豆腐のマフィンとクッキーを2階のサロンで販売しております。

(※豆腐のマフィンは金・土曜日のみ)

須藤さん

写真:須藤さんとアトピー応援スイーツ

≪参加者アンケートより(抜粋)≫

・漢方の生薬ひとつひとつの効果がわかって楽しいです。

・今までは夏に冷たいものをよく飲んでいたので、今年からは温かいものを飲みます。

・なぜそれに気をつける必要があるのか、ということを説明してくれるので良い。

・先生から「食事は習慣ですから」と言われておりましたが、自分の体に合った食べ物を選択し食べたところ、効果が現れはじめました。とても喜んでおります。

・アトピーの歴史が長く、いろんな情報が錯そうしておりましたが、今では進むべき道がはっきりと見えるようになりました。「正しい治療法にのらないと効果はでない」と実感しています。

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次回のアトピー学校ではベテランのスキンケアアドバイザーによる日焼け対策・スキンケア体験を予定しております。

保湿が大切なのはわかっているけど、実際何をどうしたら???など、日頃のお悩みもご相談いただけます。

皆さま、ふるってご参加くださいませ。

薬剤師 国際中医師 谷 季里子

** 次回は 第6回目 7月26日 『夏悪化するアトピーの治し方と日焼け対策』 です**

アトピー学校(第6回) 「夏悪化するアトピーの治し方と日焼け対策」 開催のお知らせ

水曜日, 7月 2nd, 2014

2014年2月から1年間10回 アトピーのすべてを学ぶ「アトピー学校」を開催しております。

毎回、手作り漢方保湿オイルの作り方や薬膳料理試食会など、実習も行い、楽しんでいただいています。

今回は「スキンケア体験」を行う予定ですウエマツ薬局のスキンケアは特別です。

このスキンケアを学ぶと皆様「目からうろこが落ちた」とおっしゃっています。

ぜひお気軽に参加ください。

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日  時 :  7月26日(土) 11時~12時30分
場  所 : ウエマツ薬局ビル 3階
風船水内  容 : 講義 1時間  ・  茶話会 30分
会  費 : 1回 2,000円  ・前売り券 1,800円
講  師 : 薬剤師 国際中医師   (植松光子 ・ 掛上敦子 ・ 谷 季里子)

スキンケアアドバイザー 石田和子

持ち物 : 筆記用具 ・ スリッパ

締め切り:平成26年7月23日(水)
申し込み:ウエマツ薬局まで 電話049-245-6637
またはメールでHP検索「ウエマツ薬局」相談窓口から。⇒
https://g105.secure.ne.jp/~g105246/contact.html