赤ちゃんのほしいひとによい食事
~おとうさん、成長期のお子さんにも~
猛暑続きで、食欲もないし、集中力も途切れがち・・・。すでに夏バテだという方はいませんか。
赤ちゃんのほしい方、もしかしたら、その夏バテは「新型栄養失調」の状態なのかも知れません。
新型栄養失調とは、カロリーは足りているのに、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどが不足している状態です。
例えば夏。汗を多くかくと体内のミネラルも一緒に流れ出る。食事はさっぱりとした麺だけで済ませたり、氷菓子を食事代わりにしたりしたくなる。すると、ただでさえ暑くて消費されやすいたんぱく質やミネラル、ビタミンが不足し、疲れやすく、活動意欲が鈍っていく。この負のスパイラルに陥ると、新型栄養失調になってしまう。
症状は栄養素不足が複合して起きるが、NTT西日本東海病院(名古屋市)の倉知美幸・総合健診センター長は「最も大切なのは、たんぱく質です」。筋肉や血液、骨、臓器などをつくる材料になるため、不足すると貧血や脳出血、肺炎、骨折などにつながる。
たんぱく質を多くとるには肉類が効果的です。牛肉は不足すると味覚障害を引き起こす亜鉛も同時にとれる。豚肉は汗と一緒に流れやすいビタミンB1が豊富で、鶏肉は抗酸化作用も期待できる。
新型栄養失調の予防は食生活の改善が一番です。いろいろな栄養素がとれるよう、「基本は一汁三菜」。たんぱく質も牛、豚、鶏を日替わりで食べたり、マグロなどの魚や乳製品、大豆からとったりしてバランスを考える。酢やハーブ、スパイスなどを使って食欲を増進させる工夫もあっていい。
もっとも、朝食はトーストにゆで卵、飲み物といった人も少なくない。そんなときにお勧めなのは果物のキウイ。1個(100グラム)で、みかん2個分以上のビタミンC、バナナ2本分の食物繊維がとれるという。野菜なら色が濃いもの。特に緑のモロヘイヤやブロッコリーは栄養価が高い。上手に食べて、暑い夏を乗り切りましょう。
~もしかして新型栄養失調?~
1、 風邪をひきやすい
2、 めまい、息切れ、たちくらみなどの貧血症状がある
3、 口内炎ができやすい
4、 気持ちが沈みがちで、イライラもしやすい
5、 食べ物も好みが変わったり、味が分かりにくくなったりする
6、 肉類はあまり食べない
7、 油を抜いたり、極力使わないようにしている
8、 好きなメニューを何日も続けて食べる
9、 インスタント食品をよく食べ、清涼飲料水をよく飲む
*ドクター倉知の診断*
1~5のような症状が多いほど、新型栄養失調が疑われます。主に1、2はたんぱく質、鉄、3はビタミン、4、5は亜鉛などのミネラル不足でよくみられます。6~9は食生活チェックで、多く当てはまる人ほど要注意。6、7はメタボなどなどを気にしてダイエット中の人にみられます。油はビタミン類の吸収に欠かせません。8、9では栄養が偏ってしまいます。汗を多くかく夏場はミネラル不足になりがちです。バランスよく食べるよう心がけましょう。酢や香辛料、適度なアルコールは食欲増進に効果的です。
赤ちゃんのほしい方はこういう料理がよく家族にもよく、朝日新聞2013年7月29日の記事を参考にしました。