Archive for 3月, 2013

不眠症 :タイプ別・不眠の養生法④

金曜日, 3月 29th, 2013

タイプ別・不眠の養生法④

~イライラ・ほてりタイプ~

<主な症状>④イライラパンダ

・寝つきが悪い

・イライラしやすい

・気持ちが不安定

・ほてり、寝汗

・のどが渇く

<原因>

正常な体内では、陰(水)と陽(火)が、どちらかが強く働き過ぎることのないよう、お互いを抑えながらバランスをとっています。

しかし、慢性病や更年期などで心身が疲労したり、加齢により腎の機能が低下すると、陰(水)を消耗し陽(火)を抑えられなくなってしまいます。イライラやほてりを伴うこのタイプの不眠は、このように陰陽のバランスが悪くなることが原因です。

<対処法>

体内の熱を下げ、陽気を静める養生をしましょう。

<使われる漢方薬>

天王補心丹(てんのうほしんたん)、柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう)など

<おすすめ食材> 苦味のあるもの、涼性のものを選び、体内の熱を落ち着かせましょう。

竹の子、ふき、れんこん、クチナシ、苦瓜、のり、わかめ など

<良くなった例>

30代男性Sさん、寝つきが悪く、テレビを見たりゲームを見たりしながら、寝つくのに2~3時間かかっていました。普段、のどが渇き、ほてりも感じるというこの方には天王補心丹を服用していただきました。

服用1ヶ月後にいらした時には「寝つきが良くなり、すぐに寝られるようになった」と喜んでおられました。より一層食事も美味しく感じられ、やる気も出てきたそうです。

やはり夜ぐっすり眠ることは健康の基本!ということですね。

参考:チャイナビュー

薬剤師 国際中医師 谷季里子

* * * 次回は「消化不良・ムカムカタイプ」です。* * *

その他 :豆腐の重ね蒸し

木曜日, 3月 28th, 2013

豆腐の重ね蒸し

~菊の花は血管を拡張し、血液の循環をよくしてくれます~

tofumushi_400

【材 料】
豆腐(木綿)・・・1/2丁         ☆A                  ☆あん
海老(むき海老)・・・100g       卵白…1/4ヶ             だし汁・・・1カップ
鶏ささ身・・・2本             酒・・・小さじ1            みりん・・・少々
黒きくらげ(乾)・・・5g         片栗粉・・・小さじ2          塩・・・少々
長ねぎ・・・5cm              塩、こしょう・・・少々        片栗粉・・・10g
小麦粉・・・適量
菊の花・・・20g

【作り方】

1. 豆腐は重しをのせて水気を切り、横1cm幅に切る。
2. 海老、ささ身は細かく刻み、包丁でたたく。黒きくらげは水に戻し細かく刻む。
長ねぎはみじん切りにする。
3. 2とAをあわせよく混ぜる。
4. 1の豆腐に小麦粉を振るって3をはさむ。
5. 蒸し器に入れ強火で10分くらい蒸して切り分ける。
6. あんを作る→だし汁、みりん、塩少々を鍋に入れ、
沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつける。
7. 器に5を盛り、6をかけ、ゆでた菊の花を添える。

※菊の花のゆで方
1. ガクをとり、サッと水洗いする。
2. 鍋に湯を沸騰させ、酢を少し入れ、菊の花を入れサッと湯がく。
(酢を入れると鮮やかな黄色に仕上がる)

【効 能】

食 材

性 味

適 応

豆腐

甘/涼

身体の余分な熱をとり、肌や胃腸を潤す。たんぱく質が豊富。
イソフラボンが豊富で骨粗鬆症に良い。コレステロール低下作用。

エビ

甘/温

カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれている。元気をつける。
肝臓の働きを良くする。

鶏ささみ

甘/温

「気」を益す。良質たんぱく質が多く脂肪が少ない。

菊の花

甘苦辛/涼

血管拡張などによって血液の循環を良くする。月経痛、狭心症、
心筋梗塞などに効果。

漢方薬膳教室 『眠りをよくしよう』(25年目、4月)開催のお知らせ

水曜日, 3月 27th, 2013

テーマ『眠りをよくしよう』

不摂生は食生活やストレスが不眠を招きます。心地よい眠りにするために 皆さんでお勉強しましょう。

* * * * * * * * * * * * * * *

日 時:4月17日(水) 午後1:303:0011月薬膳料理

場 所:ウエマツ薬局

テーマ:『眠りをよくしよう』

会 費:1回1500円 年間(8回)8000円

(2月、5月は無料、スイーツとお茶のみ)

講 師 薬剤師:掛上 敦子

栄養士:堀川 カツ

持ち物:スリッパ、筆記用具、お箸

締め切り:平成25年4月15日(月)午前中                                                   昨年11月の薬膳教室のお料理です。

参加をご希望される方は電話にてご連絡ください。電話:049-245-6637

不眠症 :タイプ別・不眠の養生法③

水曜日, 3月 27th, 2013

タイプ別・不眠の養生法③

~女性に多い貧血タイプ~

<主な症状>

・不眠の慢性化③不眠パンダ

・眠りが浅い

・夜中に目が覚める

・物忘れ

・不安感

・動悸、めまい

<原因>

病後や月経期間、産後などに「血」が不足すると、精神が休まらず不眠の症状につながります。

<対処法>

不足している「血」を補うことを中心に養生しましょう。

<使われる漢方薬>

帰脾湯(きひとう) など

<おすすめ食材> 甘味のあるもので、不足した「血」を補いましょう。

黒砂糖、クコの実、ナツメ、竜眼肉、卵、百合根、赤ワイン(少量) など

参考:チャイナビュー

薬剤師 国際中医師 谷季里子

* * * 次回は「イライラ・ほてりタイプ」です。* * *


不眠症 :タイプ別・不眠の養生法②

月曜日, 3月 25th, 2013

タイプ別・不眠の養生法②

~ストレス・憂うつタイプ~

<主な症状>②ストレス

・寝つきが悪い

・憂うつ

・胸苦しい

・ストレスが多い

<原因>

憂うつ・怒り・悩み・悲しみの感情やストレスが影響して、精神を安定させる「血」が不足して不眠が起こります。

<対処法>

ストレスの発散を心がけ、症状が重くなる前に早めに改善してしまいましょう。

<使われる漢方薬>

加味逍遥散(かみしょうようさん)、酸棗仁湯 (さんそうにんとう)など

<おすすめ食材>香りの良いものでストレスを発散させましょう。

菊花、ハマナスの花、キンモクセイの花、ジャスミンの花、しそ など

参考:チャイナビュー

薬剤師 国際中医師 谷季里子

* * * 次回は「女性に多い貧血タイプ」です。 * * *

喜びの声35 不妊を乗り越え丈夫な赤ちゃんが生まれました。

金曜日, 3月 22nd, 2013

喜びの声35!! 不妊を乗り越え丈夫な赤ちゃんが生まれました。

住所:川口市 イニシャル:K.K 年齢:35 性別:女性

☆今までの経緯は?

幼少の頃より、アトピー性皮膚炎に悩まされ、ステロイドを使用しては治り、再発、を繰り返してきました。

27歳で結婚し、仕事を続けながら妊娠を待ち望みましたが、結婚4年目、なかなか授かれないことから、病院を受診しました。子宮内膜症と高プロラクチン血症と言われ、クリニックに通いながらタイミング療法、誘発剤の内服など2年間通院しました。

その後、卵巣嚢腫を除去する手術を受け、精神的な疲れもあり、不妊クリニックの通院は止め、仕事に打ち込みながら、ヨガに通ったりと、あまり考えずになかば開き直って過ごしていました。

☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?

近所の本屋さんで「アトピーを治して妊娠する本」を見つけ、何もしないで月日が流れていくのも嫌ではあったので、購入し、一度、先生に相談に行ってみようと思い伺いました。アトピーと妊娠が関係しているとは、初耳で驚きましたが、反面、半信半疑だったのも事実です。

始めはアトピー性皮膚炎に合わせた処方で飲み始め、その後、生理周期に合わせた処方となり、先生の所へ通いはじめ、4ヶ月で妊娠することができました。それまで排卵が早くおきていると言われ、ホルモン剤などの内服で調整してきたのですが、先生は、私の基礎体温表をみて、卵子をきちんと成熟させてから排卵できるように、と処方してくださり、その後は排卵日も早くなくなり、低温期→排卵→高温期のグラフがきれいに整ってきました。その処方で飲み始めて、すぐ変化が表れ、2回目の周期で妊娠に至りました。それまでは病院のホルモン剤で無理やり体を変化させていたんだなと。

漢方薬は本当に自然に近い形で根本から心身ともに優しく変えていってくれるんだなと感じました。

現在、息子は7ヶ月になりましたが、本当に丈夫で、成長も早い気がします。誕生した時から、しっかりしている子だと言われ、私自身も母乳が良く出ますが、主人と、漢方のおかげ、先生のおかげだといつも話しています。

~悩んでいる方へ一言~

私は結婚8年目でようやく妊娠に至りました。心身ともに辛い時期もありましたが、先生に出会えたことで本当に救われました。まずは相談し、先生を信じて続けていれば必ず、いい方向にむかうと思います。私も悩んでいる友達に伝え、先生の所へ皆通って、妊娠に至った友達もいます。

☆先生から一言

この方は8年間妊娠しなく、当店にはアトピー相談でご来店されました。アトピーを改善しながらよい卵を作る漢方薬を飲んだら、なんと服用して4か月で妊娠され、びっくり仰天されました。

私もびっくりしましたが、これは中医学的にみると不思議なことでは、ありません。

アトピーで皮膚が赤い、と言うことは血が熱をもっているのですが、血が熱を持つと全身の血の流れはべとべとし、子宮の中も熱を持ち、ホルモンの働きもわるくなる、と言った全身症状に関係しています。

漢方薬で熱をとりますと、アトピーもよくなり、全身やホルモン関係もよくなります。

これを異病同治(いびょうどうじ)といいます。異なった病気も同じ治療で治せる、という意味です。

全身が正常になった、と言う結果が妊娠、出産ということにつながったのです。

元気な赤ちゃんが生まれ幸せそうです。私もこのような仕事をさせていただくことに幸せを感じています。

中医学は素晴らしい、幸福学です。

担当 薬剤師 国際中医師 ウエマツ薬局 植松光子

たいこ赤ちゃん、喜びの声35

不眠症 :タイプ別・不眠の養生法①

木曜日, 3月 21st, 2013

タイプ別・不眠の養生法①

“快眠体質で”心も体も健康に

不規則になりがちな現代の生活では、ストレスや悩みを抱えることも多く、不眠に悩む人が増えています。①不眠パンダ

寝つきが悪い、よく眠れない、夜中に目が覚める・・・。こうした不眠の症状は、ストレスや過労、心の不安定などが大きな原因に。

不眠自体は深刻な病気ではありませんが、症状が長引けばからだの不調につながることも少なくありません。

大切なのは不眠を起こしている原因をよく見極め、その原因をなるべく早く取り除くことです。

約2000年前の中国の医学書にも「不得眠(睡眠を得ず)」という記載があるほど、中医学では古くから不眠の治療が行われてきました。

そんな古来の知恵を生かした不眠の養生法をご紹介します。

憂うつ、不安、イライラなど、不安定な精神状態にもさまざまなタイプがあります。

それぞれに合った対処法をきちんと知って、心とからだをしっかり整えながら“快眠体質”を目指しましょう。

参考:チャイナビュー

薬剤師 国際中医師 谷季里子

乾癬   :尋常性乾癬

火曜日, 3月 19th, 2013

尋常性乾癬は絶対に改善できる!

住所:蕨市 イニシャル:A.K 年齢:35歳 性別:女性


☆今までの経緯は?

6歳の時に尋常性乾せんを発症しました。比較的、軽い方だったのですが、2012年の8月に高熱を出し、乾せんが全身に拡がってしまいました。

尋常性乾癬を改善された方の手記を読んで、ウエマツ薬局に伺いたいと思いました。

☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?

少しずつですが、着実に良くなりました。危険な副作用もないので、煎じ薬も入浴剤も塗り薬も安心して使えました。乾せんではなかったとしても、とても体にいいものだと思います。排泄も良くなり、体調も良いです。

今は、足にわずかに湿疹がのこっている程度です。

~悩んでいる方へ一言~

頂いた薬をしっかり飲んで、塗ること。野菜や大豆をたくさん取って、乾癬に悪いものは一切、食べない事、出来るだけたくさん眠ること、気を抜かずに徹底的にやれば、ゆっくりでも絶対に良くなります。希望を捨てずに頑張ってください。

☆先生から一言

この方は6歳から発病したのですが漢方薬でよくなっていました。しかし35歳になり、最近、仕事で朝5時に寝るようになってから再発。また扁桃腺で熱が出てから急に悪化、全身に広がってしまいました。

このような免疫が関係する病気はたくさんあります。特に現代はストレスが多く、就業時間が夜、という方も多くいます。

夜働くとどうしても健康を次第に損なっていきます、といってやめるわけにもいきません。

中医学はこのような免疫の病気によく効きます。中国の人は尋常性乾癬はまず漢方の病院へ行きます。

私が研修に行く雲南中医薬大学の皮膚科が尋常性乾癬の患者でいっぱいです。

文責 薬剤師、国際中医師 ウエマツ薬局 植松光子

2012年9月25日(うで、腹部)                                2013年3月12日(うで、腹部)

2012.09

2013.03,1200

2013.032012.09,25喜びの声A.K様(1332)

喜びの声91 尋常性乾癬

火曜日, 3月 19th, 2013

喜びの声91 尋常性乾癬は絶対に改善できる!

住所:蕨市 イニシャル:A.K 年齢:35歳 性別:女性

☆今までの経緯は?

6歳の時に尋常性乾せんを発症しました。比較的、軽い方だったのですが、2012年の8月に高熱を出し、乾せんが全身に拡がってしまいました。

尋常性乾癬を改善された方の手記を読んで、ウエマツ薬局に伺いたいと思いました。

☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?

少しずつですが、着実に良くなりました。危険な副作用もないので、煎じ薬も入浴剤も塗り薬も安心して使えました。乾せんではなかったとしても、とても体にいいものだと思います。排泄も良くなり、体調も良いです。

今は、足にわずかに湿疹がのこっている程度です。

~悩んでいる方へ一言~

頂いた薬をしっかり飲んで、塗ること。野菜や大豆をたくさん取って、乾癬に悪いものは一切、食べない事、出来るだけたくさん眠ること、気を抜かずに徹底的にやれば、ゆっくりでも絶対に良くなります。希望を捨てずに頑張ってください。

☆先生から一言

この方は6歳から発病したのですが漢方薬でよくなっていました。しかし35歳になり、最近、仕事で朝5時に寝るようになってから再発。また扁桃腺で熱が出てから急に悪化、全身に広がってしまいました。

このような免疫が関係する病気はたくさんあります。特に現代はストレスが多く、就業時間が夜、という方も多くいます。

夜働くとどうしても健康を次第に損なっていきます、といってやめるわけにもいきません。

中医学はこのような免疫の病気によく効きます。中国の人は尋常性乾癬はまず漢方の病院へ行きます。

私が研修に行く雲南中医薬大学の皮膚科が尋常性乾癬の患者でいっぱいです。

文責 薬剤師、国際中医師 ウエマツ薬局 植松光子

2012年9月25日 (うで、腹部)                               2013年3月12日(うで、腹部)

2012.092013.03,1200

2013.03

2012.09,25

四葉のクローバー

喜びの声91

予防   :放っておけない手のしびれ

日曜日, 3月 17th, 2013

放っておけない手のしびれ

このごろ少し手がしびれる。「疲れているのかなあー」と軽く考えている人が沢山います。肘痛

この症状に口が引きつる、イライラ、のぼせ、汗が出る、などといったものが重なってくると、

放っておけません。これらの症状には更年期障害、高血圧、脳卒中の前兆という怖い病気

が隠れている場合がありますので早めの予防が大事です。

中医学では「40歳をこえると身体に必要な水分が半減する」という言葉があります。

「湖にいる竜が、水が無くなってくると、水から浮き出てきて上に昇る」という例で表現されるように体の上のほうに症状が出ます。のぼせたり、汗が出て、もっと悪化すると精神症状、手のしびれ、口の引きつれ、高血圧から脳卒中へと進む場合があります。

これらの予防には漢方薬では冠元顆粒(かんげんかりゅう)、釣藤散、半夏白朮天麻湯、温胆湯、牛黄清心丸などという薬をよく使います。転ばぬ先の杖、早め、早めの養生を!

薬剤師 国際中医師 植松 光子

かんげん顆粒