ステロイドだけでアトピーは本当に治るのだろうか?
NHKあさイチで3回にわたって放映された「アトピーについて・・」は抗議のファックスが4000通も番組担当に届いたそうです。
「ステロイドで治るならアトピーで苦労する人なんていませんよ」
「放送の時よくなってもそのあと悪くなっているんじゃないの」
まさに多くの患者さんの心からの叫びだと感じました。
番組で紹介されたのは手のひらや顔など一部分でした。
部分的な赤みは確かにステロイド軟こうをしっかり塗り、すこしずつ減らすことで落ち着いていきます。
しかし全身赤黒く、乾燥しかゆみが激しい方は保湿剤だけでは塗りきれず、かといって全身ステロイド軟膏を塗ると内服したと同様、副作用が出ます。
ステロイドの副作用
長期にわたって飲んできた人は副腎が萎縮し、身長が伸びません。
顔は皮膚が特に薄いのでステロイド軟こうを長く塗ると逆に血管収縮が出来なくなり、みみずばれのようになり、顔全体が真っ赤に熱くなって、永年消えなくなり、就職にさしさわり、患者さんの苦しみは大変です。
そのような若い人たちがいっぱい、私のところにいらしています。
若い女性で絶対に鏡を見ないかたもいます。
重症の人はステロイドだけでは無理
講師の慈恵医大の上出良一先生も「重症の人はステロイドだけに頼ってよいのか?」という質問に
「薬物療法だけではむずかしい。無意識に掻いてしまう人がいる。」
「どうしたら良いのか?」
「医療者は辛い気持を察してあげることが大事。話を聞いてくれる医者を探してください」と話していました。
西洋医学だけではなく中医学の知恵も大事
「なぜステロイドを紹介するのか?」という質問に番組では
「日本皮膚科学会で認められ、世界でも主流になっている」という答えでした。
しかし医学は西洋医学だけではありません。中医学(漢方)はからだ全体をみます。
西洋医学だけで治らない病気は中医学に目を向けてみてもよいとおもいます。
皮膚は内臓の鏡
アトピーは胃腸の弱い人に多く、痩せ形です。ストレスでも悪化します。
アトピーの女性の7割は生理不順、生理痛があります。
「皮膚は内臓の被害者」という人もいます。内臓を丈夫になおせば皮膚も元気になり、美肌になります。
中医学はアトピーを治して生理不順も治す
このようにアトピーの原因は複雑ですので、皮膚だけでなく、その人の体の弱いところを直していくと、アトピーだけでなく、皮膚全体が丈夫につやつやして、生理不順が治ると赤ちゃんが欲しくても出来なかった人には赤ちゃんが授かる、という西洋医学では考えられない奇跡が起こります。
再発予防とステロイドを早くやめられるためには中医学
再発予防、全身の皮膚を丈夫にする、ステロイド軟こうを早くやめられるために体質と症状に合った中医学の漢方薬をしっかり飲む、
ステロイドの上手な使い方
部分的なひどいアトピーには番組で教えたようにたっぷりステロイド軟こうをぬり、かさかさがよくなるまで使う。よくなったら少しずつ減らす。
保湿剤の効かせ方
赤みのないところ、症状がおさまったところにはたっぷり漢方生薬入りのクリームを塗ります。
けちけち塗りは逆効果。テイッシュペーパーで押さえた時に落ちないくらいべったりと塗ると効き目が早い。
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