Archive for 2月, 2011

アトピー最新情報

月曜日, 2月 28th, 2011

アトピー最新情報 

<1>:アトピーと化学物質

2011年2月25日朝日新聞によると「化学物質とアトピーなどの関係調査」を環境省は13年計画で始めました。子供のアトピーやぜんそくが増えているのは化学物質と関係しているのではないか?こうした仮説をもとに10万組の母子の生活環境の追跡調査です。

大変な予算がかかるこのような調査を国が始めたのは、やはり化学物質との関係を重要視したためと思われます。

化学物質による影響は以前有吉佐和子さんが書かれた「複合汚染」という小説が思い出されます。当時大変な社会反響を起こしました。

化学物質には、だしの素、ポテトチップス、ウインナー、ジュース、コンビニ食などに含まれる添加物、化粧品、西洋医学の医薬品、空気中の排気ガス、消臭剤などありとあらゆるものに含まれています。それらが単品ではアレルギーを起こさなくても長い間食べたり、触ったりしていると次第に敏感に反応するようになるのです。

しかし現代の生活でそれらをすべて除去するのは不可能です。本イラスト001

まずはすこしづつ出来ることから始めましょう。

私は以前から、日本の伝統食を提案してきました。

朝のご飯とみそ汁、納豆。みそ汁は昆布と煮干しから出汁をとりましょう。

薬も自然の生薬である漢方薬煎じ薬は葉っぱや、実そのものです。

漢方で皆さんが元気になるのもうなずけます。スキンケアも漢方生薬入りが肌にやさしく効果的に作用します。

詳しくは近著「アトピーを治して妊娠する本」に詳しく書きました。本屋さんでお求めください。

<2>:講演会に行ってきました。於:川越プリンスホテル 2011年2月24日

自治医科大学皮膚科教授 大槻マミ太郎先生 御講演

●アトピーの原因

アトピーの原因は皮膚のバリア機能異常説が最近は主流になって来ました。

Nature という科学誌に報じられたその原因遺伝子はフィラグリンというたんぱく質です。

バリア機能の異常はフィラグリン蛋白の機能障害なのです。
耳慣れないそのたんぱく質はいったい何なのか?このフィラグリン、角質を構成する蛋白の一種です。

フィラグリン蛋白の機能障害により皮膚のバリア機能が障害され、様々なアレルゲン、刺激物質に常に暴露されることにより、慢性の皮膚炎が生じてくるという考え方が最近は欧米では主流となりスキンケアの重要性が分子レベルで証明されました。ですから掻いたり、こすったりすると悪化するのです。6時間おきのスキンケアが回復に導きます。かゆくなくても塗ります。抗ヒスタミン剤はアトピー変わりませんが、かゆみによいので3カ月は継続的に続けたほうがよい。断続的よりも効果があります。

(その蛋白質をしっかり作るのは正しい食事と胃腸がよく働くこと、早く寝ることです・・・植松コメント)

●赤ちゃんのアトピー予防

赤ちゃんにアトピーが非常に増えています。遺伝よりも乾燥した肌質が関係しているのでアトピーが出る前から、新生児からしっかりスキンケアーをすると予防できる、とアメリカの最新の研究発表です。乾燥やかゆみがあるときは6時間おきに保湿剤を塗ります。

(ウエマツ薬局では漢方生薬入りの花しずくエッセンスやクリーム、瑞花露クリームなどをお勧めします。)

●アトピーと花粉症 山形大学付属病院耳鼻科教授 太田伸男先生

アトピーの人の25~30%は花粉症。薬を飛散前に飲むと改善率は80%だが飛散してからは30%

妊婦さんは女性ホルモンが増えて細胞に浮腫を起こしやすい、特に妊娠4週から7週は過敏期である。抗ヒスタミン剤は胎児に影響があるので飲めない。ステロイドの内服薬のセレスタミンやプレドニゾロンは短期間投与する。

(漢方薬は妊娠中でも飲めるし安胎作用のあるものもあります・・・植松コメント)

 

<3>母乳のアトピーの赤ちゃんにはお母さんの食事が大事

  おっぱいは「白い血液」と漢方ではその重要性を教えています。

 真っ赤に肌がただれた赤ちゃん、本当にかわいそうです。なかなか漢方薬も赤ちゃんは飲めず苦労します。その時はまずお母さんが正しい食事(前述)をしてみましょう。

きっときれいになるでしょう。それでもよくならなかったら、お母さんの体調をよくする漢方薬をお母さんが飲んでみましょう。あるいは赤ちゃんでも飲める漢方のお茶もあります。

新著書紹介

土曜日, 2月 19th, 2011

このたび植松 光子、植松未来共著の本が出版されました。

図解 アトピーを治して妊娠する本

漢方でスキンケア・体質改善・薬膳スープ・食養生

著者 植松光子 著 植松未来
定価 1,365円(税込)
出版 農山漁村文化協会(農文協)

購入:お近くの本屋さん、またはアマゾン、田舎の本屋さんhttp://shop.ruralnet.or.jp/

プレゼント:新規出版記念に3月末日までプレゼント(関東地方の方)

ご希望の方は、相談フォームの「本プレゼント」からお問い合わせください。

内容欄に「アトピーを治して妊娠する本希望」とご記入ください。

解説

漢方でアトピー治療をしていると、おめでたに!現代人はアトピー体質が生理不順や不妊の原因になっている。そのおおもとは食生活や生活スタイルの乱れ。漢方で気になる症状を抑え身体の内側を整える法を詳述。アトピーでない人も、妊娠に関係ない人にも役立つ、すべての美しくなりたい女性必読の本です!!!

この本のとおり実行すればどの人も肌がつやつやして元気になります。

目次

●1章 その不妊、もしかしてアトピーと関係が・・・?

●2章 結婚・妊娠・出産をアトピーの不安なく迎えるために

●3章 漢方でアトピー&不妊体質を改善

●4章 タイプ別・妊娠力を高めるアトピー肌対策

●5章 食事があなたの女性力を磨くアトピー改善と出産までの食生活
●6章 パワーアップのための薬膳と食養生

第5回 中医薬膳初級講座に参加してきました。

金曜日, 2月 18th, 2011

薬膳初級講座の報告をします

今回のテーマは「薬膳学」です。

薬膳とは中医学理論に基づいて弁証施膳するもので“薬膳同源・医食同理”の観念によって病気を予防・治療するもの。つまり毎日の食事で体をコントロールして元気になるという事です。

この時に症状がどのような状態であるかを判断して、どのように治療・予防をするのかを決めた上で目的をもって献立を考えます。また人それぞれの症状や体質、季節、気候変化、住む場所・生活習慣などに合わせます。DSC07096

“薬膳同源・医食同理”という言葉の意味は、薬も食べ物も基は同じで健康になるためで本質は同じということです。

例えば生姜(しょうが)という野菜は乾燥すると名前が変わって乾生姜・かんしょうきょうという生薬になり、体を温めたり発汗させたり、解毒作用もあります。

生薬は天然の産物です。その他にも血流をよくしたり、利尿させたりと色々な作用の生薬があります。

食べ物も同じです。季節や体調に合わせたりして、体のバランスをとり健康を保ち病気を予防したり、治療回復の促進、老化防止などをするのです。

この時に中医学の基本になっているのが自然哲学の「五行学説」です。「目この自然界にある物すべては「木・火・土・金・水」の五つの性質に分類され、それぞれが助け合い、働きを促進したり抑制したりして調和をとっているという概念です。

季節や人間の体、食べ物=(五つの味)などが五つに分けられます。

五行 五季 五味
小腸
長夏
大腸
塩辛い 膀胱

食べ物の味の違いが体に色々な作用をすると考えられていて、例えば酸は肝・胆の臓腑を養う働きがあります。

苦→心・小腸 甘→脾・胃 辛→肺・大腸 塩からい→腎・膀胱といった具合です。

ここで大事なのがバランス良く取るということです。難しいと思われるかもしれませんが五味の食べ物を適量にとるといいのです。

百合根と豆腐の汁物

鶏と豆腐団子の党参入りお椀

人間の体も自然も宇宙に存在していて、からだの中も小宇宙として捉えています。なので自然界で行われていることは、体の中にも同じ状況。

冬でしたら、いくら部屋が暖房で体が温まっていても体は“冬”なのです。

ですから食べるものは、夏のきゅうりではなく体を温まる冬の食材が良いのです。スーパーに行って一番安い食材や、沢山出回っている食材つまり旬の物。それが今の季節に食べて体に効く良い食材。理にかなったものなのですネ。

すでに体が不調な方は、何が原因で体のバランスが崩れているのかをどうぞお店にいらして、先生に見極めてもらって下さい。

そこで何を補ったらバランスが取れて、健康な体になるのかを。

詳しくはお店で!!(^.^)

喜びの声48 「希望」

月曜日, 2月 7th, 2011

☆今までの経緯は?

高校に入学してしばらくした頃に右の手の全体にアトピーが出始めました。

治ったと思うと次の年に再発という繰り返しが15年も続きました。

年々、酷くなっていき、2年前に病院で処方して頂いた漢方薬を飲んだところ、症状が悪化し、全身にアトピーが広がっていきました。

☆ウエマツ薬局に来たのは?

妹がホームページを見つけ「ここ行ってみたら?」と薦めてくれたのです。

私も母もホームページを拝見し、「ここなら、もしかしたら…」と藁をつかむ思いでウエマツ薬局に行きました。

☆漢方薬を飲んで変わったところ、良かったところは?

初めてウエマツ先生にお会いした時の状態は、かなり酷く、全身が赤く腫れ、ただれて汁が止まらなく、また痒みと痛みで皮膚はぼろぼろになり夜も眠れませんでした。

本当に毎日泣いていました。仕事も数ヶ月休み、身の周りの事は全て母がやってくれました。

なかなか状態がよくならず仕方なく私立病院で診断した結果、入院を言われ、その際ステロイドを使用すると伝えられました。ステロイドにはかなり抵抗があった為、その事をウエマツ先生に相談したら「大丈夫!ステロイドと漢方両方で治していきましょう」と。信頼している先生のひと言でステロイド使用を決意しました。

☆今の状況は?

2週間入院後、嘘のようにアトピーが消え再びウエマツ先生の所へ行きました。

漢方を処方して頂き、徐々にステロイド剤を使わなくて済むようになり、今では漢方薬だけです。

皮膚も普通の人と同じでスベスベになりました。今後も漢方を続けていきたいと思っています。

☆悩んでいる方へひとこと。

アトピーは必ずよくなります。一度、ウエマツ先生の所へ行ってみてください。

今、私はテニスに夢中になっています。治ったら何がしたいですか?

思い描いてください。希望が見えてくると思います。