Archive for 5月, 2008

にきび、しみに 美肌になる食事

火曜日, 5月 27th, 2008

「え?!肉なし!?」


仲間内でも「肉好きな未来(みき)ちゃん」として有名な私が、ある日から急にがらっと肉・乳製品なし&和食生活になりました。
きっかけは妊娠。私の系統は祖母をはじめ母・光子、妹、私もみんなアレルギー体質。これは影響しないわけがない。大事なこの子をアレルギーから守るんだ!…と。

夫も巻き込んで、我が家の体質改善食生活が始まりました。

しかし、和食の粗食って?いくつか本を読みましたが、読めば読むほど何を食べたらいいのだろう?と悩んでしまいました。


和食中心に


そこでまずはシンプルに、パン・ヨーグルト・卵・ベーコン・バナナだった朝食メニューを、ご飯(胚芽米または玄米)・みそ汁・納豆・手作りふりかけ・豆乳&野菜ジュース(豆乳と野菜ジュースまたは果物ジュースを半々で混ぜる、美肌ドリンク)に変えました。パンを買いにいく手間がなくなり楽に感じました。
カフェインをとらないためにコーヒーをやめ、有機栽培の三年番茶にしました。
この朝食を変えただけで、乳製品や添加物、化学調味料を取る量がどんと減りました。

無農薬よりグレードの高い有機野菜の宅配購入を始め、旬の有機野菜や果物、玄米、胚芽米が届けていただくようにしました。
切り身の魚や漬け魚のセットもあり、魚の処理が苦手な私にはありがたいシステムでした。

冷蔵庫からは自然に卵(ケースも片付けられ)、牛乳、バター、マーガリン、ベーコン、ドレッシングなどが姿を消しました。


だしまじめ


脱・顆粒だし!!
★ 昆布だし★
だし昆布を10cmキッチンはさみで5mmくらいの細さに切って、それを具材ごと煮て、昆布もそのまま食べるようにしました。
★ 煮干しだし★
夜、なべに水を入れ、煮干しをそのまま入れておきます。朝、火もかけず取り出すだけ。煮たり内蔵を取ったりせずにだしはとれます。

たまには…
肉もケーキも大好きな私、いい食事をとることは大事ですが、食事を楽しむ事も大事ですよね。
尊敬する帯津良一先生も「たまには好きなステーキもどうぞ食べてください。でもどうせ毒を食するのなら、高くてもいい肉を食べてください」と言っておられます。
たまにはいいんです。…ということで先日も私は国産銘柄豚のもち豚やデザートの盛り合わせなどのコースを食べ、友人と爆笑し、幸せな時間を過ごしました。「毒」の肉でも楽しくリラックスしながら食べれば、やっぱり免疫力はあがるような気がします。(いいわけ?)

体にいい食事も徹底しすぎると、行き詰まってしまう事もあります。そんなときは割り切って、好きなものを食べてスッキリしてください。
いい食事9割:好きな食事1割というくらいで。

そして、結果は…
3,635gで元気に誕生した娘は、一度粉ミルクで発疹が出ましたが、それ以外は今のところ大きなトラブルもなく、白くしっとりとした美肌です。
それでも乾燥しやすい肌のようなので、「瑞花露クリーム」でスキンケアをしたり、胃腸を整え肌を潤す漢方薬などを飲んでいます。嫌がらずに飲むところは、さすが「漢方薬局の孫」です。

文責 植松未来


美肌を作る簡単★野菜料理 その1


夏の終わりのかたく筋っぽい大根も美味しく食べられます

⇒大根のきんぴらレシピはこちら

料理作成 ウエマツ薬局 星野 和子

体質改善8 血行不良タイプ(お血型)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


人はきれいな血液がサラサラ流れていると元気に健康でいられます。
しかし血液が詰まるとすべての病気が起こります。


顔がどす黒い、唇が紫色、目のふちが黒ずんでいる、舌の色は暗いか紫色、顔や舌にしみがある、皮膚に静脈瑠や出血が見られる。


■原因


外傷を受けたり、身体が冷えると血は固まります。また血が熱くなると煮詰まって固まります。また元気が不足すると血の流れは弱くなって詰まります。ストレスが長引くと血行不良になります。


■起きやすい病気


痛み:頭痛、神経痛、腹痛、腰痛、関節痛、痔などの痛みと腫れで、刺すように痛むのが特徴です。触られるとさらに痛み、場所は一定しています。
皮膚:顔色がどす黒く、目にクマがあり,しみ,そばかすがあります。
肌がざらついて(さめはだ)あざができやすい。
女性:生理痛があり、月経血が黒ずんでいたりレバーのような塊が出ます。
頭,肩:肩こり、頭痛、物忘れしやすい、手足が冷える
内臓:ポリープや腫瘍がある


■治療法


血行をよくして血を詰まりを取る


■生薬


丹参(中国原産紫サルビアの一種)、紅花、桃仁、赤芍薬、大黄


■良い漢方薬


冠元顆粒。血府逐お湯など


※漢方薬は見立てが大事!
■おすすめ食品
たまねぎ、ねぎ、にんにく、セロリ、ピーマンなど香りのあるものは血をサラサラにします。いわし、秋刀魚、さばなど青魚はEPAが多く、また、トマト、メロンも血をきれいにします。

薬膳 さばのブロヴァンズ風


薬膳 さばのブロヴァンズ風 ⇒レシピはこちら

さばのブロヴァンズ風

さばのブロヴァンズ風

体質改善7 ほてって乾燥するタイプ(陰虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

中国漢方では健康状態をエネルギーと体の水分のバランスで見ます。
体の水分が少ないと乾燥して、エネルギー(体の熱分)が相対的に多くなりほてってきます。
やせている方や高齢者に多く見られます。


顔色が赤っぽい、又はほほが赤い。のぼせ感 目が充血して乾く、目やにが出る。目の疲れ。眩暈,不眠、やせている。寝汗。口が乾く。良く飲み物を欲しくなる、唇が赤く乾く。手足がほてる。便は乾燥か、便秘。尿は少なく黄色い。舌は赤く乾いていて割れ目がある。苔は少ない。


■原因


先天的体質、長期の病気で栄養がとれない、あるいは発熱で体の水分が消耗した。
性生活の不摂生、老化、過労。
■起きやすい病気
胃腸:口臭、空腹感が強い、萎縮性胃炎、食後おなかが張る、食欲減退、口が乾く。便が硬い。
肺:乾燥した咳、口と喉が乾く。午後熱が出る。手足がほてる、しわがれ声、慢性の喉の痛み。
肝臓経:眩暈,目が乾く,目の疲れ。わき腹が痛む,手足の痙攣。
心臓経:不眠、夢が多い、動悸、不安感。
腎臓経:足腰の弱り、耳鳴り、難聴、男女不妊 髪の毛が抜ける。

■治療法


体内の水分を潤して熱を取る(滋陰清熱)。


■生薬


麦門冬(竜のひげの根)
百合(百合の根)
杏仁(アンズの種)
沙参


■良い漢方薬


八仙丸
杞菊地黄丸(目の疲れに)
天王補心丹(不眠)など
耳鳴丸(耳鳴り)

体調に合ったものをお出し致します。


■養生法


過労、いらいらしない。適度に水分を取る。


※漢方薬は見立てが大事!


薬膳 ほんものの味 杏仁豆腐


本物の味 杏仁豆腐 ⇒http://www.kanpo-bijin.com/?p=1978

杏仁豆腐

杏仁豆腐

体質改善6 蒸れてるタイプ(温熱)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


蒸れているタイプは主に胃腸と肝臓、皮膚に症状が出やすく、季節と食事が多いに関係があります。
元気で働き盛りの年齢に出やすく、また暑い夏に胃腸症状や風邪として出ることもあります。


顔が油っぽく、てかてかしている。にきびが出やすい。目は黄色っぽい。
口が渇くがたくさんは飲みたくない。口が苦いこともある。いらいらしてだるい。暑がり。大便は粘っこい。尿量が少なく色が濃い。舌の色は赤っぽい。苔はべっとりして、黄色い。


■原因


(1) 夏や秋の初めに湿気や暑さを長く受けた。
(2) 酒や甘いもの、油っぽいものを多く食べて体内でエネルギー過剰になった。
(3) 胃腸で食べ物を運ぶ働きが悪く体内で熱を生じて起きた。


■起きやすい病気


胃腸:腹痛、渋り腹、膿血便、むかむか、食べたくない、便が臭う。
皮膚:痒い、赤い、皮膚が腫れる、にきび、化膿、分泌物がある。
肝臓:わき腹が張って痛い、黄疸、怒りやすい。
婦人科:おりものが黄色く、臭う又は痒い。
膀胱炎:尿が近く、排尿時痛む、尿が赤い。
風邪:身体が熱く、汗が多くだるい、気持ちが悪い。


■治療法


清熱利湿(熱を冷まして湿気を追い出す)。


■生薬


金銀花(スイカズラのつぼみ)黄連(キンポウゲ科)黄柏(キハダ)竜胆(リンドウの根)いんちんこう(かわらよもぎ)、ヨクイニン、車前草(おおばこ)など。


■良い漢方薬


竜胆しゃ肝湯、いんちんこう湯、黄連解毒湯など。
体調に合ったものをお出し致します。


■おすすめ食品


●緑豆ははるさめの原料で芽が出るとモヤシになります。身体の熱をとり湿気を追い出すので中国では暑い夏、ジュースのようにして子供に飲ませます。料理は春雨のスープ、もやしの甘酢かけ、緑豆粥など。
● はと麦やヨクイニンは前回でも書きましたがおすすめ食品です。ヨクイニン粥など。
● きゅうり、大根、冬瓜、白菜、小豆、ちしゃ、蓮の葉茶などはさっぱりして清熱作用があります。


薬膳 緑豆とはと麦の炊き込み御飯


緑豆とはと麦の炊き込みご飯 ⇒薬膳レシピはこちら

体質改善5 しめっぽいタイプ(痰湿)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


身体に水分がたまりやすい体質で湿気の多い日本では多く見られるタイプです


体型;水太りか以前太っていた。顔色はやや黄色、口がねばねばする
身体が重く感じる。むくみやすい。胃がぽちゃぽちゃする。朝、白い痰がでる
便は正常かやわらかい。舌には白い苔があり、べっとりしていることもある。


■原因


(1)寒さや雨に長時間当たると湿気が体内に侵入する。
(2)暴飲暴食、夏はビールなど冷たいものの飲みすぎ。
(3)過労は胃腸と腎臓をいため水分代謝が悪化します。


■起きやすい病気


肥満、ひざの痛みなどの神経痛、むくみ、めまい、夏ばて、喘息、慢性胃炎、慢性気管支炎、腎炎。


■生薬


伏令(ぶくりょう)、びゃくじゅつ、車前子(オオバコの種)ヨクイニン、など水を出す生薬の入った処方を飲むと尿量が増え、自然に気持ちよく治ります。


■良い漢方薬


防己黄ぎ湯、二陳湯、五令散、平胃散などで湿気を追い出し、水太りを取り身体を引きしめます。
専門家と相談しながら、体調に合ったものを飲みましょう。


■養生法


冷たいものを取り過ぎない。一気に飲まない。雨の日、さむい日はなるべく外出を控える。一日1回汗をかく、入浴はゆっくり入る。


■おすすめ食品


●スイカ、きゅうり、とうがんなどの瓜類は利尿効果があり体内の余分な水分を外へ出します。
●小豆、とうもろこしは利尿効果がありむくみを取ります。
●はとむぎは胃腸を丈夫にし利尿作用があり、にきびなどの美肌効果と神経痛など湿気にやられて痛むときに効果があります。はとむぎの殻をむいたヨクイニンを軟らかく煮ておかゆやごはんに混ぜて毎日食べます。
●山椒や小ウイキョウはピリッと辛く温めて湿気を追い出します。


薬膳 【はとむぎ入りとうがんスープ】


薬膳はとむぎ入りとうがんスープ ⇒レシピはこちら

体質改善4 冷えタイプ(陽虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


いろいろな症状は体質に由来していることが多いもの。自分の体質を知って早めになおしましょう。


寒がり,手足が冷たい、だるい、背中や胃が寒さに弱い、顔色は艶がなく白っぽい、味の感覚が鈍く,唇は色が薄い。便は軟らかく、尿が多く、色は薄い、舌の色は薄く歯型があり、苔は白い


■原因


多くは先天的に弱く、虚弱体質や、慢性病で体が弱ったとき、あるいは冷えたり寒さでからだを傷つけたときに起こります。


■起きやすい病気


特に心臓、胃腸、腎臓系(足腰、ホルモン、膀胱など)に症状が出やすい。
疲れやすい、慢性の下痢(特に明け方の下痢),むくみ、狭心症、腰痛、鼻炎、生理痛、生理が遅れるなど。


■おすすめ食品


●体を暖めるもの
くるみ、ラム、マトン、エビ、うなぎ、ニラ、にんにく、豚の腎臓(まめ)
●控えたほうがいい食品
生で冷やすもの:梨、きゅうり、白菜、水分の多いもの、冷たい飲み物、アイスクリーム


■良い漢方薬


杜仲(とちゅう)や附子(ぶし)などからだの暖まる生薬の入った海馬補腎丸(かいまほじんがん)、八味丸(はちみがん)などを専門家と相談しながら気長に飲みましょう


薬膳【ジンギスカンなべ】


材料; ニラ、マトン、もやしなど

体質改善3 ストレスタイプ(気滞)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


(1)張って苦しい」症状と
(2)あちこち移動する痛み
(3)情緒不安定が主

●頭が 張って痛む
●お腹が張ってガスやゲップが出ると楽になる
●肩が張る
● 情緒不安定、気分家
●食欲にむらがある
●寝つきが悪い、いろいろ考え始めると興奮して眠くなくなる
●便秘や下痢が交代に来る
●頭や胸、腹があちこち痛む
● 産後、うつや育児の自信喪失になりやすい
● 生理;周期が不安定、いつ来るかわからない
● 生理前後;生理前いらいらしやすい、怒りっぽい、鬱になる、過食気味、むくみっぽくスカートがきつくなる、ガスが出る、げっぷが多い、にきびが出来やすい
●生理痛;生理前にお腹が張って痛む、生理が始まると楽になる


■原因


精神的なストレス、飲食の不摂生、季節や天候、外傷、不規則な生活、マイナス思考でストレスをためる


■起きやすい病気


胃腸神経症,慢性胃炎、慢性腸炎、胃潰瘍,慢性肝炎、自律神経失調症、便秘、月経前緊張症、神経症、心身症などになりやすいので注意しましょう


■よい食べ物


酸っぱい物;みかん類-(レモン、みかん、ゆず、金柑)くろず、すもも
香りが良いもの;せり、みつば、春菊、しそ、パセリ、セロリ、菊の花。
他;牛乳。大根(お腹がはったとき)
お茶;ハマナスのお茶(ローズティー)、ウコン茶、カモミール茶、紫蘇茶


■養生法


● 1日30分リラックスタイム、いやなことはしない、好きなことに集中する
● 深呼吸、鼻で吸って口ではく腹式呼吸を時々する
● 「また明日考えよう」とくよくよしない
● みかんやゆずなどの皮をお風呂に入れたり、部屋にお香やアロマをたいて香りを楽しむ
● 生理中は不安定になりやすいので大事なことを決めたりすることを避ける


■良い漢方薬


生薬;菖蒲(しょうぶ)、紫蘇、陳皮(ちんぴ=みかんの皮)ハマナスのつぼみなど香りのよいもの
処方;四逆散(しぎゃくさん)、逍遥散(しょうようさん)、開気丸(かいきがん)など
体調に合わせてお出し致します。


薬膳 簡単炊き込み寿司と春菊のおひたし


くろ酢とゆず、くこの実を使ったストレス解消に良いお寿司

体質改善2 貧血タイプ(血虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


いろいろな症状は体質に由来していることが多いもの。自分の体質を知って早めになおしましょう。


顔色につやがなく、黄色い。唇の色が薄い。めまい、ふらつく、動悸、息切れ。不眠、手足がしびれる、生理の色が薄く、周期は遅れやすい。目がかすむ。


■原因


胃腸虚弱、過労、くよくよし過ぎ、月経量が多い、慢性病


■起きやすい病気


貧血、頭痛。便秘、生理不順、生理が止まる、不妊、乾燥肌


■おすすめ食品


全身に栄養をめぐらせ、血を増やすもの。
なつめ、黒豆、黒きくらげ、ゆりの花のつぼみ、、黒ごまなど黒いもの、にんじん、キャベツ、うなぎ、レバーなど


■養生法


ゆっくり入浴。十分な睡眠。生理中はプールに入らない。生理中は特に上記の食べ物を毎日食べる


■良い漢方薬


顆粒、錠剤、煎じ薬(良く効きます)シロップなど
生薬;当帰(とうき)熟地黄(じゅくじおう)など
処方;四物湯(しもつとう)婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)帰脾湯(きひとう)など
体調に合わせてお出し致します。

不妊症と子宮筋腫

金曜日, 5月 23rd, 2008

子宮筋腫とは、淤血が固まったもの


 不妊症で来店されるかたで子宮筋腫があるかたが少なくありません。不妊率は30〜40%、不妊に対する影響は筋腫の場所や大きさ、数などによります。
 来店された方にも、不妊症で子宮筋腫と内膜症があり、生理痛がひどい36歳のかたが見事に妊娠し肌の真っ白なきれいな赤ちゃんが生まれました。


病因・病理  西洋医学


原因:
不明ですがエストロゲンやプロゲステロンが関与して細胞の増殖因子の働きを強める役目をしたり、免疫の低下が言われています。
( 写真説明:芍薬の茎の皮は生理痛を和らげます)
筋腫になりやすい人:
(1)月経不順。
(2)妊娠、出産の経験が少ない人。
(3)ピルなどのホルモン剤を飲んでいた人
(4)生活が不規則な人はストレスで免疫が低下する。
病理変化
(1)ガラスのように硬く変性したもの
(2)嚢胞を作って嚢胞の中にゼラチンのような物質がたまったもの
(3)石灰化したもの:閉経後の女性に多い。筋腫の血流傷害が原因で筋腫内にカルシュームの沈着がおこり更年期になっても小さくなりません。
(4)子宮肉腫:大きくなるスピードが筋腫より速い。最近は筋腫とは別の物という見解が多い。


病因・病理  中国医学


於血が固まったもの
 於血の原因として先天的に弱い、冷え、月経期や出産後の養生が悪い、元気不足。胃腸が弱い、貧血、ストレス、肥満、洋食の食べ過ぎなどのよって子宮内が「冷え、於血、気の流れが詰る、汚れる」といった状態になり長引くとこり固まってできます。

子宮筋腫 3タイプ
筋腫はできる場所や方向によって性質が違ってきます。
(1) 筋層内筋腫:子宮筋の中にできたもの、全体の70%を占める。
   瘤が小さいうちは症状が出ないことが多く、痛みも殆どありません。瘤が大きくなると月経量が多くなったり頻繁にくるようになります。
(2) 粘膜下筋腫:筋腫が子宮内膜(粘膜)の直ぐ下に発生したもの、全体の10%くらい。
   筋腫が小さくても出っ張っている分粘膜がはがれる割合が多く出血、痛みが多い。不正出血の原因にもなる
(3) 漿膜下筋腫:子宮表面を覆っている漿膜の下にできる筋腫。全体の20〜30%。
子宮内腔をほとんど圧迫しないので初めは気が付かず、赤ちゃんの頭くらいになって頻尿、腰痛で気が付くことが多い。不妊の原因にはなりにくい。


治療  西洋医学では


1:経過観察
(1) 若く、筋腫が小さく、自覚症状が軽い。
(2) 妊娠中の筋腫;一般的には手術はしませんが筋腫の場所や大きさによっては流産、早産を起こしやすく、出産時の影響などを考えて総合的に判断をくだします。
(3)閉経に近い。
(4)心臓病、糖尿病、高血圧、腎臓病などがあるとき。
2:薬物治療
(1) 筋腫を小さくする;スプレキュア点鼻薬(一時的に症状軽減のため)
(2) 対症療法:貧血に増血剤など
3:手術
(1) 子宮全摘
(2)子宮筋腫核出術


治療  中国医学では


 於血が懲り固まって筋腫になりその原因は五臓六腑の主に、胃腸と肝、腎の働きの陰陽のバランスの崩れです。肝とは自律神経の働きをいい、腎とはホルモンバランスや水分代謝を指します。特に冷えて血が固まって起こることが原因のひとつです。
症状;下腹のしこり、冷えて痛む、腰がだるい、だるい、月経が遅れる、量が少なく、色は黒っぽく、塊がある。おりものが多く、水っぽい。冷え症。
 中国漢方では血行をよくし、腎の働きを高めホルモンバランスをととのえ、於血を取る物をその人の体質や症状をよく見ていくつか組み合わせます。
 飲んでいるととても体調がよくなり、妊娠した方もウエマツ薬局の来店者には多くいらっしゃいます。また大きくならないで更年期まで無事過ごした方もいらっしゃいます。

養生法
生理中:
特に暖かいものを食べ、体を冷やさない。睡眠を充分に。
 適度な運動をして血のめぐりをよくする。事務職の人は座りっぱなしにならないよう適当に動く。入浴ができなければ足浴がおすすめ。
生理後の低温期:血が減っているので血を増やすレバー料理や金針菜、緑黄色野菜、また元気をだすきのこ類をたっぷり食べましょう。

高温期:
いらいらしたりしやすいので香の良い三つ葉や木の芽、せり、うど、パセリなどをとって気のめぐりをよくすると血の巡りも良くなります。

月経病 :月経前緊張症候群

木曜日, 5月 22nd, 2008

症状


月経前緊張症候群とは月経が来る1週間ほど前から現れる症状のことをいい、月経が来ると消えます。症状はいらいらして怒りっぽい、憂鬱、胸や乳房、乳首が張って痛い、頭痛、頭がボーっとする、下痢、吐き気、むくみ、鼻血などが起こります。

主な原因
● 西洋医学の考え
水と塩分が貯まる、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスの崩れ、精神的なものなど

● 中国医学の考え
一) ストレスで気の流れが詰まった(気滞〔きたい〕といいます)
二) もともと胃腸が弱い上に食べすぎなどで胃の働きが停滞した(胃腸虚弱)
三) 加齢によりホルモンが減ってきた(腎虚〔じんきょ〕)


一) ストレスタイプ(気滞)


■症状
生理前後にいらいらして怒りっぽい、胸やわき腹が張る、乳房がはって痛む、お腹が張って膨らむ、食欲が減る、生理不順

■治療方針
気分を穏やかにしてのびのびさせる

■食事、養生法
※参考:第11回ストレスタイプ 体質改善シリーズ

■生薬
鬱金(うこん)、紅花、人参、牡丹皮(ぼたんの皮)、山梔子(くちなし)、青皮(せいひ=みかんの青い皮)など

■薬膳
金柑とオレンジジュース のババロア 【作り方後述】

*女性の多くは多かれ少なかれこのような症状が見られます。 このような症状があるときは「ストレスがたまっているな」と思ってなるべくのんびり自分の好きなことをしてすごしましょう。1日30分は何もかも忘れられるリラックスタイムをとりましょう。


二) 胃腸虚弱型


■症状
生理前後に胃が膨れたり、食欲不振、精神疲労、だるい、手足の冷え、むくみ、スカートがきつくなる、下痢、舌が豆腐のように白くべっとりする

■治療方針
胃腸を丈夫にし身体の水分の流れを良くする

■食べ物、養生法、薬膳
参考;体質改善シリーズ ともかく疲れるタイプ

三) 加齢(腎虚)


■症状
生理前後に頭がぼーっとする、耳鳴り、動悸、いらいら、口内炎、鼻血、不眠、夢が多い、腰のだるさ、手足がほてる、頻尿、頬がぽっと赤い

■治療方針
腎(ホルモン系)を強める

■食事、養生法
とりがらのスープ、黒ごま、黒豆、くるみ、くこの実,すっぽんのスープ。桑の実など実の物や骨付きのスープは身体を潤し、元気にする

薬膳 金柑とオレンジジュース のババロア


金柑とオレンジジュースのババロア ⇒レシピはこちら