Archive for the ‘アトピーと食事’ Category

乾燥肌によい食事

土曜日, 12月 27th, 2008

乾燥肌によい食事


肌が乾燥すると刺激に弱くなり、かゆみを起こしやすくなるだけでなく、しわ、たるみの原因にもなります。
保湿も大事ですが、中から皮膚を潤す食べ物と漢方薬はおおもとから治す働きがあります。

料理としては、まず水分の多いもの、汁ものや、煮物、ご飯があります。
どれも調理に水をたっぷり使いますので、料理にも水分が多く含まれます。
お米を主食とするアジアの民族は小麦を主食とする欧米の民族より肌がなめらかで、きめが細かいことが特徴です。

毎食汁ものをとるとスープから栄養がたっぷり取れます。中国や台湾で薬膳料理のコースを取りますと八品のうち三品はスープです。このコースを食べ終わりますと、どの方も肌が艶々になっています。
鶏肉の手羽元をキャベツなどで水から煮たスープやジャガイモやニンジンのポタージュなどでもいいでしょう。鍋料理もいいものです。

避けた方がいいものは乾燥した食品や辛いもの、熱くなるものです。
パン、せんべい、クッキー、キムチ、辛い料理、お酒、チョコは避けましょう。想像しただけで口が渇いてきませんか?

食品としては、梨、トマト、ユリ根、豚肉の赤み、山芋、はちみつ、黒豆、白きくらげ、豆腐、ホウレンソウ、あさり、いか、かきなどがあります。

煮た黒豆もお正月だけでなく、毎日少しずつ召し上がるものよいでしょう。のども潤します。
湯豆腐に豚の赤み、ホウレンソウをさっと入れたしゃぶしゃぶ風もいいでしょう。

薬膳としては「トマトうどん」も簡単で美味しいひとしなです。
以下のHPに作り方が載っています。私が中国へいったときに覚えた北京名物です。朝日新聞の夕刊に掲載された私のレシピです。この「薬膳的夜食術」は朝日新聞社から近々出版されるそうです。お楽しみに。
http://www.kanpo-bijin.com/?p=2468

にきび、しみに 美肌になる食事

火曜日, 5月 27th, 2008

「え?!肉なし!?」


仲間内でも「肉好きな未来(みき)ちゃん」として有名な私が、ある日から急にがらっと肉・乳製品なし&和食生活になりました。
きっかけは妊娠。私の系統は祖母をはじめ母・光子、妹、私もみんなアレルギー体質。これは影響しないわけがない。大事なこの子をアレルギーから守るんだ!…と。

夫も巻き込んで、我が家の体質改善食生活が始まりました。

しかし、和食の粗食って?いくつか本を読みましたが、読めば読むほど何を食べたらいいのだろう?と悩んでしまいました。


和食中心に


そこでまずはシンプルに、パン・ヨーグルト・卵・ベーコン・バナナだった朝食メニューを、ご飯(胚芽米または玄米)・みそ汁・納豆・手作りふりかけ・豆乳&野菜ジュース(豆乳と野菜ジュースまたは果物ジュースを半々で混ぜる、美肌ドリンク)に変えました。パンを買いにいく手間がなくなり楽に感じました。
カフェインをとらないためにコーヒーをやめ、有機栽培の三年番茶にしました。
この朝食を変えただけで、乳製品や添加物、化学調味料を取る量がどんと減りました。

無農薬よりグレードの高い有機野菜の宅配購入を始め、旬の有機野菜や果物、玄米、胚芽米が届けていただくようにしました。
切り身の魚や漬け魚のセットもあり、魚の処理が苦手な私にはありがたいシステムでした。

冷蔵庫からは自然に卵(ケースも片付けられ)、牛乳、バター、マーガリン、ベーコン、ドレッシングなどが姿を消しました。


だしまじめ


脱・顆粒だし!!
★ 昆布だし★
だし昆布を10cmキッチンはさみで5mmくらいの細さに切って、それを具材ごと煮て、昆布もそのまま食べるようにしました。
★ 煮干しだし★
夜、なべに水を入れ、煮干しをそのまま入れておきます。朝、火もかけず取り出すだけ。煮たり内蔵を取ったりせずにだしはとれます。

たまには…
肉もケーキも大好きな私、いい食事をとることは大事ですが、食事を楽しむ事も大事ですよね。
尊敬する帯津良一先生も「たまには好きなステーキもどうぞ食べてください。でもどうせ毒を食するのなら、高くてもいい肉を食べてください」と言っておられます。
たまにはいいんです。…ということで先日も私は国産銘柄豚のもち豚やデザートの盛り合わせなどのコースを食べ、友人と爆笑し、幸せな時間を過ごしました。「毒」の肉でも楽しくリラックスしながら食べれば、やっぱり免疫力はあがるような気がします。(いいわけ?)

体にいい食事も徹底しすぎると、行き詰まってしまう事もあります。そんなときは割り切って、好きなものを食べてスッキリしてください。
いい食事9割:好きな食事1割というくらいで。

そして、結果は…
3,635gで元気に誕生した娘は、一度粉ミルクで発疹が出ましたが、それ以外は今のところ大きなトラブルもなく、白くしっとりとした美肌です。
それでも乾燥しやすい肌のようなので、「瑞花露クリーム」でスキンケアをしたり、胃腸を整え肌を潤す漢方薬などを飲んでいます。嫌がらずに飲むところは、さすが「漢方薬局の孫」です。

文責 植松未来


美肌を作る簡単★野菜料理 その1


夏の終わりのかたく筋っぽい大根も美味しく食べられます

⇒大根のきんぴらレシピはこちら

料理作成 ウエマツ薬局 星野 和子

中国の皮膚科の名医の食事指導

月曜日, 5月 19th, 2008

7月7日から1週間、中国の雲南省中医薬大学付属病院で皮膚科の研修にいってきました。この中に名医館といって名医が集まって診療している病棟があり、私はここの皮膚科の名医について実際に患者さんを診療するところで研修する、素晴らしい機会を得ることが出来ました。名医の先生の診察料は通常の4倍です。しかし患者さんは朝3時から順番待ちをして押すな押すなの盛況です。実際診察室の中にまで次の患者さんたちは入ってきていました。

名医の劉先生は温厚な人柄で笑顔を絶やさず、患者さんのからだ全体の皮膚をすべて丁寧に見て、虫眼鏡まで使ってごらんになっていました。
そして皮膚の症状を中医学の言葉で「風熱(ふうねつ)、湿熱(しつねつ)、血熱(けつねつ)だから、清熱涼血(りょうけつ)、きょ風(きょふう)で治しましょう。薬は涼血薬、利湿(りしつ)薬、きょ風薬を使いましょう」と患者さんに丁寧に教えてあげていました。
中国の方は、このような中医学の言葉を常識として知っているようです。

そして食べ物はアトピーや尋常性乾癬の方には「肉、魚、卵、牛乳は駄目です。特に牛肉とハム、ソーセージは駄目です」と全員におっしゃっていました。冗談のお好きな先生で「水の中にいない魚ならいいですよ」「????」「木魚です」「!!!!」
私のお店のお客様にこの話をしまして「何のさかなか分かります?」しばらく考えてから、張り切って「酒のさかな!!」と答えられたのには大笑い。
にきびの方には全員に「甘いもの、チョコレート、脂っこいもの、おいしいものは全部駄目」、びっくりしていましたが反論するかたは一人もいませんでした。なにしろあちこち回って治らなかった方ばかりで、最後の望みの綱でいらしたかたばかりですから。

顔を洗うときは米のとぎ汁で洗いなさい、とのこと。そういえば昔日本でもぬか袋でからだを磨いたものです。
米のとぎ汁には利湿効果があるので、ジクジクした人や油っぽい肌の人には効果があるとのことです。漢方薬を煎じる時も、米のとぎ汁で煎じた方が効果があり、またもちろん栄養もあります。
院長はじめ他の先生方も「食べ物が大事です。食べものをよくすれば早く良く治ります。守らなければ治りません」と一様にうなずいていらっしゃいました。

雲南省は日本と気候が似ており、この日も大雨が降り、雷が鳴って、近くに落ちましたが、驚いている人はだれもいませんでした。湿気が多いので湿熱(ジクジクしたり赤く皮膚が腫れている状態)の体質の人が多く、日本も同じですので大変参考になりました。
顔つきも北京や、上海の人より日本人に似ていて、性格も穏やかです。街はブーゲンビリヤが咲き乱れ、キュウリよりバラの花束の方が安い、ということでした。

雲南省中医薬大学付属病院

雲南省中医薬大学付属病院

食品添加物とアトピーの関係

月曜日, 5月 19th, 2008

アトピー悪化、蕁麻疹など引き起こす食品添加物


いままでこのHPで食べ物をよくするとアトピーがかなり改善された話を書いてきました。今日はさらに一歩踏み込んでもっとよくなる話です。

最近コンビニを経営されている奥様が蕁麻疹で来店されました。忙しくて食事を作る時間がなくて、ご自分のお店で売っているお惣菜を三日続けて食べたら蕁麻疹が出来て、治らなくなった、ということでした。会社員の男性がコンビニの食事をつづけていたらアトピーが悪化した、という例が多くありました(コンビニ関係の方にはごめんなさい)。
コンビニが決して悪いという意味ではありません。忙しい方にはお惣菜が一杯あるコンビニやスーパーの存在は昔には無かった便利なものです。でも決して家庭料理の代りにはならない、ということです。不特定多数の方に安心して食べてもらうには腐らないよう合成保存料が必要ですし、見た目が良いよう合成着色料(たらこなどの赤い色)が必要です。鶏のから揚げのジューシーな感触、肉団子のおいしさ、レタスがしおれない、ゆでうどんの玉がねばねばくっつかない・・・すべて添加物の技です。こうしたものは時々上手に利用すべきであって毎日食べるものではないでしょう。
小腸の内側にある絨毛のひだひだから栄養が吸収されますが、化学薬品である添加物は吸収されずひだに溜まっていき、アレルギー反応を起こすようになります。日本人は一日平均大匙一杯(15g)の添加物をとっています。1ヶ月で450g、1年でなんと5kg!!

元食品添加物日本一の営業マンの安部司さんの書かれた「食品の裏側」<東洋経済新報社>に、ご自分が開発した添加物一杯の肉団子を自分の娘さんが食べているのを見て、思わず「やめろー」と叫んで翌日会社を辞めたことが書かれています。考えたら彼の会社のある市は他よりアトピーが多いとも書いてあります。
調味料やハム、安売りのしょうゆ、お惣菜など買うときによくラベルを読みましょう。調味料、酸味料、乳化剤、PH調整剤、カタカナの薬品名などすべて添加物です。味噌汁も出しの素など使わずに昆布と煮干で簡単においしくできますよ。本物の味を小さいときから味わっていくとおとなになっても家庭料理を大事にする人に育ちます。
小腸のひだに溜まった添加物を取り除くには葉緑素が大事です。緑の野菜を生より温野菜にして毎食食べるほうが効果的です。さらに効果があるのはササの葉緑素で抜群の効果があることが実験でわかっています。

2007年3月21日


ササの葉緑素


小腸のひだに溜まった添加物を取り除くには葉緑素が大事。ササの葉緑素には抜群の効果がある

アトピーの方は身体を熱くする食べ物は避けましょう

金曜日, 5月 16th, 2008

身体を熱くするもの避ける


アトピーの特徴は真っ赤な肌と乾燥、ひどいかゆみです。このような状態を中医学では「熱」と考えます。体を熱くする原因には、交感神経の長い間の緊張と辛いもの、カロリーの高い食事があります。アトピーは一般に頑張り屋さんで頭がよい人に多く見られる傾向があります。
がんばりすぎると体が熱くなりますね。また汗もかきます。長い間このような状態が続くと肌は乾燥してかゆくなります。まずはがんばりすぎないこと。リラックスも大事ですよ。
次に食事は身体を熱くするものを避けましょう。キムチ、カレーなど辛いもの、ケーキ、菓子パン、ハンバーグ、酒などカロリーの高いもの、スナック菓子など添加物の多いものは避けましょう。
良い食べ物は「熱」をとる、きゅうり、冬瓜などの瓜類、緑豆もやし、緑豆春雨、白菜など。「潤す」物はトマト、しろきくらげなど。
和食でさっぱりしたものを毎食食べていたらアトピーがとても良くなってきた、とどなたもおっしゃっています。

1日の基本メニュー

1日の基本メニュー

アトピーは食べ物しだいでよくなる!

金曜日, 5月 16th, 2008

アトピーで顔も腕も真っ赤に腫れ上がり、うつ状態で来られていたA子さん。中成薬を飲み、なんとか白くなってきて来店されたので「あらーきれいになったわね。恋でもしているの」と冗談のつもりで言ったら「失恋したんです〜〜」と泣き出されてしまいました。あわてて「失恋してもアトピーは悪くなっていないじゃない。治す力は一杯出ているわよ」となぐさめ、ようやく泣き止んで帰られました。

翌週来られてびっくり。真っ赤に顔が腫れています。「どうしたの?」「やけになって毎晩外泊して食べ歩いたんです〜〜。でも悪くなった原因はわかっていますから、心配していません」と頼もしい返事。その翌週また来店「彼に結婚申し込まれたんです〜〜」「えーっ!!よかったわね〜」今も真っ赤な顔ですが、毎回楽しそうに朝一番に来店されています。私が見るとよくなっているとは思えませんが、本人は良くなっている、とおっしゃっています。世話のかかる人ですが可愛いく思えるお客様です。

4ヶ月間来店されず、中国医学の漢方薬を送っていたBさんが久しぶりに笑顔で来店。
悪化して会社にも行かれず、心機一転。思い切って肉と油を一切やめて、漢方薬をしっかり休まず飲んでいたら、すっかりよくなった、とうれしい報告。

食べ物やストレスで悪化し、良い食べ物でよくなることを毎日経験しています。
悪くするのも、良くするのもあなたしだいです。
治すのはあなたです!!

控えたほうがよい食物

アトピーの赤味、腫れによい薬膳「あずきがゆ」

木曜日, 5月 15th, 2008

お正月で疲れた胃腸をいたわるおかゆと、肌の赤みにもよいあずきの組み合わせは絶妙です。
あずきは解毒作用と利尿作用があるのでアトピーの赤みと腫れに効果的ですが、おしることなると砂糖をたくさん使いますから、アトピーには「ちょっと・・・」と考えてしまいます。しかしこの小豆粥はあずきの自然な甘みが生かされたよいものです。実はこの小豆粥は、私の住んでいる川越の旧家では毎年正月15日に食べる風習があります。正月で食べ過ぎた胃腸を休め、体内にたまった毒素を取る、といった意味があったのでしょう。
おもちは食べ過ぎるとアトピーやにきびにはよいものではありません。もち米がうるち米(普通の米)に比べて温性なので身体に熱をこもらせるのです。1回1,2個ならよいでしょう。


あずきがゆ


作り方
小豆のゆで汁に米をいれておかゆを炊く。二人分米半カップ、ゆで汁と水で米の12倍くらいにする。1時間くらい煮る。
炊き上がったおかゆにさきほどゆでた小豆を加え塩、少々で味を調える。(小豆は浸しておかなくてもよい)
焼いたもちをのせて出来上がり。
小松菜のおひたしや、白菜付けと一緒にめしあがれば胃もさっぱりします。

梅雨時の薬膳「梅紫蘇ご飯」

木曜日, 5月 15th, 2008

梅紫蘇ご飯


アトピー性皮膚炎の人は、やせている人や下痢しやすい、便秘がちなど胃腸の弱い人が多く見られます。食べたものが血になり、肉となり、元気な肌を作ります。まず食欲が出る食事が大事です。

暑い夏はただでも食欲が落ちやすいもの。私はちょっと食欲がないとき、よくこんなご飯を作ります。さっぱりしておいしい簡単薬膳です。

炊き立てのご飯に梅干と刻んだゴマを混ぜ、仕上げに紫蘇を刻んでのせるだけ。
梅は大きな南高梅があればgood! 種ごとご飯にまぜます。茶碗2杯に一個くらい。皮が堅ければ包丁で刻んで種も一緒に混ぜます。「梅干!」と聞いただけで唾液が出てくるでしょ。唾液は消化酵素がたっぷり。食欲を出して消化を助ける大事なものです。

のどが渇いているから、といって冷たい飲み物を食事と一緒に飲んでいては唾液は出ません。種はしゃぶってください。もっと唾液が出てきます。ゴマを香ばしく炒ってからざっくりと包丁で切り、ごはんに混ぜます。ゴマは脂肪油が多く肌を潤します。腸を潤すので便秘にもよく、髪の毛をつややかにし、ゴマの根の煎じ汁はかゆみに効果があります。ゴマは白、黒好みで。

紫蘇を糸のように細く切ってからご飯に乗せて、香りを楽しみながら召し上がってください。紫蘇の葉は軽い風邪を追い出し、憂鬱な気分をよくし、カニ、鯖などのじんま疹やかゆみに効果があります。青紫蘇、赤紫蘇どちらでも。赤紫蘇は漢方薬です。お米は胚芽米や雑穀米がミネラルやビタミンが多く、しかも美味しいので是非毎日食べたいものです。

いかがでしょう?簡単で美味しいアトピー性皮膚炎によい立派な薬膳の出来上がりです。

アトピーの方が気をつけたほうがよい食べ物

木曜日, 5月 15th, 2008

腸を荒らす食べ物は避けましょう


漢方の養生法に「好きなものをやめれば病気は治る」という言葉があります。
そんなに好きなものばかりたべてはいないよ、と思うかもしれません。でも気がつかないうちに悪いと思わないで食べているかもしれません。アトピー性皮膚炎の人の腸は100%ただれている、といわれています。

腸を傷めるのは、ひとつはストレス、もうひとつは食べ物です。特にキムチなど唐辛子のたくさん入ったものは瞬時に腸の粘膜に出血を起こします。痔の人はすぐ痛くなりますからわかりますが、アトピー性皮膚炎は自分でわからないだけで実際は悪化します。唐辛子は寒いとき、寒い地方、健康な人にはよいでしょう。

アトピー性皮膚炎の方は、次の食べ物は避けるようにしましょう。
(1) 甘くてカロリーの高いものを控える・・・ケーキ、チョコレート(牛乳や卵、砂糖が入っていてからだの中に熱をこもらせる)

(2) 油ものを控える・・・・てんぷら、とんかつなど(日本人は元来肉を食べていない民族なので消化が悪く胃にもたれ、腸内で発酵し、ガスが臭くなる)

(3) 香辛料が強いものを控える・・・・キムチ、カレーなど体内で熱を生じる。アトピー性皮膚炎は腸の糜爛があるから数倍の破壊力で腸を傷め、肌を悪くする。

(4) 加工食品を控える・・・・ケーキやファーストフードには砂糖、油、乳製品、卵などや添加物が入っているので胃腸の負担を重くし、もたれて胃の中で熱を生じる。胸焼け。

(5) 高蛋白のものを控える・・・牛乳、乳製品、卵、青魚、大豆(消化しにくく胃にもたれ、熱を生じる。

(6) 生もの、冷たいものを控える・・・・胃腸を冷やして手足の冷えを生じる。
アイス、カキ氷、冷たい飲み物。特に食事中は冷たい飲み物は胃液を薄め、消化力を弱めるので絶対だめ。アトピー性皮膚炎のひとは顔は暑がりで手足は冷える。果物は寒い時期にとりすぎると冷やすので暖かい時間に摂る。

(7) コーヒーを控える・・・・興奮性がある。興奮すると体の代謝が亢進してエネルギーを消耗し胃腸機能が低下する。頭が熱く腹は冷える。 頭寒足熱が理想。

(8) 酒をひかえる・・・特にビールは胃を冷やし腸の粘膜を傷める。

(9) たばこは絶対だめ!

さまざまな禁忌食品を挙げましたが、あなたはどのくらい守れそうですか?
●無理しないで出来ることからやりましょう。
●実行すればするほど健康な体と人がうらやむきれいな肌になります。


肌を潤し熱を取るメニュー 白きくらげ、トマト、きゅうりのサラダ


白きくらげは肌を潤し熱を取る作用があるので毎日たべたいものです。味はなく、わかめのような感覚で食べられます。
トマト、きゅうりはみずみずしく体を潤し、熱を取ります。きゅうりは利尿作用もあるのでアトピー性皮膚炎でじくじくしているときにお勧めします。

アトピーは野菜たっぷりの和食中心で

木曜日, 5月 15th, 2008

アトピー治療には、野菜豊富な和食中心で


アトピー性皮膚炎が食事と関係がある、と考えられるのは次の2点からです。
(1) 同じ薬を飲んでいるのにもかかわらず、また同じ軟膏をつけているのにもかかわらず症状が変わって不安定だということ。
(2) 食事に気をつけたらよくなってきた。
(3) 食事を基本として改善できる。

食事の問題点として前回挙げたことに加えて野菜不足があります。
野菜に含まれるビタミン、ミネラルは皮膚を作り、新陳代謝を促進します。「野菜を食べているわ」と言ってもレタスなどのサラダでは量が少なすぎます。毎食2皿の煮物や炒め物が必要です。

厚生労働省では日本人平均1日あたり350g必要だといっています。しかし今現在は、平均250gです。中国人は400g、アメリカ人は150gだといわれています。
したがって野菜不足は現代病である、生活習慣病やアトピー性皮膚炎、にきびなどの皮膚炎の増加をもたらします。


食事対策


(1) 日本の伝統的な、和食中心の食事(牛肉は明治以後、牛乳、卵は戦後から食べ始めた。それ以前の日本古来の食事が日本人には合っている。)
(2) 旬の 米、魚、豆類、豆腐、野菜、きのこ、海藻を主に、植物性の食べ物を多くする。
(3) 加工食品や添加物を極力減らす。
(4) ご馳走と普段の食事のけじめをつける。現代は毎日がご馳走、普段は素朴な食事のほうが体によい。

このような食生活習慣を保てば、生活習慣病やアトピー性皮膚炎は減っていきます。

● 脂っこいものや美味しいものを摂りすぎると、できものができる
● よい食べ物でも、とりすぎると害になる。腹八分目
● 体質、体調、季節、時間、土地によって食事は考えなければならない。
● 薄味、節食、時間を守る。


「よい食事をとればよい皮膚、悪い食事を取れば悪い皮膚」


玄米ご飯


白いご飯より玄米のほうがビタミン、繊維など多く取れます。最近は簡単に炊けるようになりました。

次回は具体的な対策です。