Archive for the ‘タイプ別体質改善法’ Category

体質改善8 血行不良タイプ(お血型)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


人はきれいな血液がサラサラ流れていると元気に健康でいられます。
しかし血液が詰まるとすべての病気が起こります。


顔がどす黒い、唇が紫色、目のふちが黒ずんでいる、舌の色は暗いか紫色、顔や舌にしみがある、皮膚に静脈瑠や出血が見られる。


■原因


外傷を受けたり、身体が冷えると血は固まります。また血が熱くなると煮詰まって固まります。また元気が不足すると血の流れは弱くなって詰まります。ストレスが長引くと血行不良になります。


■起きやすい病気


痛み:頭痛、神経痛、腹痛、腰痛、関節痛、痔などの痛みと腫れで、刺すように痛むのが特徴です。触られるとさらに痛み、場所は一定しています。
皮膚:顔色がどす黒く、目にクマがあり,しみ,そばかすがあります。
肌がざらついて(さめはだ)あざができやすい。
女性:生理痛があり、月経血が黒ずんでいたりレバーのような塊が出ます。
頭,肩:肩こり、頭痛、物忘れしやすい、手足が冷える
内臓:ポリープや腫瘍がある


■治療法


血行をよくして血を詰まりを取る


■生薬


丹参(中国原産紫サルビアの一種)、紅花、桃仁、赤芍薬、大黄


■良い漢方薬


冠元顆粒。血府逐お湯など


※漢方薬は見立てが大事!
■おすすめ食品
たまねぎ、ねぎ、にんにく、セロリ、ピーマンなど香りのあるものは血をサラサラにします。いわし、秋刀魚、さばなど青魚はEPAが多く、また、トマト、メロンも血をきれいにします。

薬膳 さばのブロヴァンズ風


薬膳 さばのブロヴァンズ風 ⇒レシピはこちら

さばのブロヴァンズ風

さばのブロヴァンズ風

体質改善7 ほてって乾燥するタイプ(陰虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

中国漢方では健康状態をエネルギーと体の水分のバランスで見ます。
体の水分が少ないと乾燥して、エネルギー(体の熱分)が相対的に多くなりほてってきます。
やせている方や高齢者に多く見られます。


顔色が赤っぽい、又はほほが赤い。のぼせ感 目が充血して乾く、目やにが出る。目の疲れ。眩暈,不眠、やせている。寝汗。口が乾く。良く飲み物を欲しくなる、唇が赤く乾く。手足がほてる。便は乾燥か、便秘。尿は少なく黄色い。舌は赤く乾いていて割れ目がある。苔は少ない。


■原因


先天的体質、長期の病気で栄養がとれない、あるいは発熱で体の水分が消耗した。
性生活の不摂生、老化、過労。
■起きやすい病気
胃腸:口臭、空腹感が強い、萎縮性胃炎、食後おなかが張る、食欲減退、口が乾く。便が硬い。
肺:乾燥した咳、口と喉が乾く。午後熱が出る。手足がほてる、しわがれ声、慢性の喉の痛み。
肝臓経:眩暈,目が乾く,目の疲れ。わき腹が痛む,手足の痙攣。
心臓経:不眠、夢が多い、動悸、不安感。
腎臓経:足腰の弱り、耳鳴り、難聴、男女不妊 髪の毛が抜ける。

■治療法


体内の水分を潤して熱を取る(滋陰清熱)。


■生薬


麦門冬(竜のひげの根)
百合(百合の根)
杏仁(アンズの種)
沙参


■良い漢方薬


八仙丸
杞菊地黄丸(目の疲れに)
天王補心丹(不眠)など
耳鳴丸(耳鳴り)

体調に合ったものをお出し致します。


■養生法


過労、いらいらしない。適度に水分を取る。


※漢方薬は見立てが大事!


薬膳 ほんものの味 杏仁豆腐


本物の味 杏仁豆腐 ⇒http://www.kanpo-bijin.com/?p=1978

杏仁豆腐

杏仁豆腐

体質改善6 蒸れてるタイプ(温熱)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


蒸れているタイプは主に胃腸と肝臓、皮膚に症状が出やすく、季節と食事が多いに関係があります。
元気で働き盛りの年齢に出やすく、また暑い夏に胃腸症状や風邪として出ることもあります。


顔が油っぽく、てかてかしている。にきびが出やすい。目は黄色っぽい。
口が渇くがたくさんは飲みたくない。口が苦いこともある。いらいらしてだるい。暑がり。大便は粘っこい。尿量が少なく色が濃い。舌の色は赤っぽい。苔はべっとりして、黄色い。


■原因


(1) 夏や秋の初めに湿気や暑さを長く受けた。
(2) 酒や甘いもの、油っぽいものを多く食べて体内でエネルギー過剰になった。
(3) 胃腸で食べ物を運ぶ働きが悪く体内で熱を生じて起きた。


■起きやすい病気


胃腸:腹痛、渋り腹、膿血便、むかむか、食べたくない、便が臭う。
皮膚:痒い、赤い、皮膚が腫れる、にきび、化膿、分泌物がある。
肝臓:わき腹が張って痛い、黄疸、怒りやすい。
婦人科:おりものが黄色く、臭う又は痒い。
膀胱炎:尿が近く、排尿時痛む、尿が赤い。
風邪:身体が熱く、汗が多くだるい、気持ちが悪い。


■治療法


清熱利湿(熱を冷まして湿気を追い出す)。


■生薬


金銀花(スイカズラのつぼみ)黄連(キンポウゲ科)黄柏(キハダ)竜胆(リンドウの根)いんちんこう(かわらよもぎ)、ヨクイニン、車前草(おおばこ)など。


■良い漢方薬


竜胆しゃ肝湯、いんちんこう湯、黄連解毒湯など。
体調に合ったものをお出し致します。


■おすすめ食品


●緑豆ははるさめの原料で芽が出るとモヤシになります。身体の熱をとり湿気を追い出すので中国では暑い夏、ジュースのようにして子供に飲ませます。料理は春雨のスープ、もやしの甘酢かけ、緑豆粥など。
● はと麦やヨクイニンは前回でも書きましたがおすすめ食品です。ヨクイニン粥など。
● きゅうり、大根、冬瓜、白菜、小豆、ちしゃ、蓮の葉茶などはさっぱりして清熱作用があります。


薬膳 緑豆とはと麦の炊き込み御飯


緑豆とはと麦の炊き込みご飯 ⇒薬膳レシピはこちら

体質改善5 しめっぽいタイプ(痰湿)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


身体に水分がたまりやすい体質で湿気の多い日本では多く見られるタイプです


体型;水太りか以前太っていた。顔色はやや黄色、口がねばねばする
身体が重く感じる。むくみやすい。胃がぽちゃぽちゃする。朝、白い痰がでる
便は正常かやわらかい。舌には白い苔があり、べっとりしていることもある。


■原因


(1)寒さや雨に長時間当たると湿気が体内に侵入する。
(2)暴飲暴食、夏はビールなど冷たいものの飲みすぎ。
(3)過労は胃腸と腎臓をいため水分代謝が悪化します。


■起きやすい病気


肥満、ひざの痛みなどの神経痛、むくみ、めまい、夏ばて、喘息、慢性胃炎、慢性気管支炎、腎炎。


■生薬


伏令(ぶくりょう)、びゃくじゅつ、車前子(オオバコの種)ヨクイニン、など水を出す生薬の入った処方を飲むと尿量が増え、自然に気持ちよく治ります。


■良い漢方薬


防己黄ぎ湯、二陳湯、五令散、平胃散などで湿気を追い出し、水太りを取り身体を引きしめます。
専門家と相談しながら、体調に合ったものを飲みましょう。


■養生法


冷たいものを取り過ぎない。一気に飲まない。雨の日、さむい日はなるべく外出を控える。一日1回汗をかく、入浴はゆっくり入る。


■おすすめ食品


●スイカ、きゅうり、とうがんなどの瓜類は利尿効果があり体内の余分な水分を外へ出します。
●小豆、とうもろこしは利尿効果がありむくみを取ります。
●はとむぎは胃腸を丈夫にし利尿作用があり、にきびなどの美肌効果と神経痛など湿気にやられて痛むときに効果があります。はとむぎの殻をむいたヨクイニンを軟らかく煮ておかゆやごはんに混ぜて毎日食べます。
●山椒や小ウイキョウはピリッと辛く温めて湿気を追い出します。


薬膳 【はとむぎ入りとうがんスープ】


薬膳はとむぎ入りとうがんスープ ⇒レシピはこちら

体質改善4 冷えタイプ(陽虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


いろいろな症状は体質に由来していることが多いもの。自分の体質を知って早めになおしましょう。


寒がり,手足が冷たい、だるい、背中や胃が寒さに弱い、顔色は艶がなく白っぽい、味の感覚が鈍く,唇は色が薄い。便は軟らかく、尿が多く、色は薄い、舌の色は薄く歯型があり、苔は白い


■原因


多くは先天的に弱く、虚弱体質や、慢性病で体が弱ったとき、あるいは冷えたり寒さでからだを傷つけたときに起こります。


■起きやすい病気


特に心臓、胃腸、腎臓系(足腰、ホルモン、膀胱など)に症状が出やすい。
疲れやすい、慢性の下痢(特に明け方の下痢),むくみ、狭心症、腰痛、鼻炎、生理痛、生理が遅れるなど。


■おすすめ食品


●体を暖めるもの
くるみ、ラム、マトン、エビ、うなぎ、ニラ、にんにく、豚の腎臓(まめ)
●控えたほうがいい食品
生で冷やすもの:梨、きゅうり、白菜、水分の多いもの、冷たい飲み物、アイスクリーム


■良い漢方薬


杜仲(とちゅう)や附子(ぶし)などからだの暖まる生薬の入った海馬補腎丸(かいまほじんがん)、八味丸(はちみがん)などを専門家と相談しながら気長に飲みましょう


薬膳【ジンギスカンなべ】


材料; ニラ、マトン、もやしなど

体質改善3 ストレスタイプ(気滞)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


(1)張って苦しい」症状と
(2)あちこち移動する痛み
(3)情緒不安定が主

●頭が 張って痛む
●お腹が張ってガスやゲップが出ると楽になる
●肩が張る
● 情緒不安定、気分家
●食欲にむらがある
●寝つきが悪い、いろいろ考え始めると興奮して眠くなくなる
●便秘や下痢が交代に来る
●頭や胸、腹があちこち痛む
● 産後、うつや育児の自信喪失になりやすい
● 生理;周期が不安定、いつ来るかわからない
● 生理前後;生理前いらいらしやすい、怒りっぽい、鬱になる、過食気味、むくみっぽくスカートがきつくなる、ガスが出る、げっぷが多い、にきびが出来やすい
●生理痛;生理前にお腹が張って痛む、生理が始まると楽になる


■原因


精神的なストレス、飲食の不摂生、季節や天候、外傷、不規則な生活、マイナス思考でストレスをためる


■起きやすい病気


胃腸神経症,慢性胃炎、慢性腸炎、胃潰瘍,慢性肝炎、自律神経失調症、便秘、月経前緊張症、神経症、心身症などになりやすいので注意しましょう


■よい食べ物


酸っぱい物;みかん類-(レモン、みかん、ゆず、金柑)くろず、すもも
香りが良いもの;せり、みつば、春菊、しそ、パセリ、セロリ、菊の花。
他;牛乳。大根(お腹がはったとき)
お茶;ハマナスのお茶(ローズティー)、ウコン茶、カモミール茶、紫蘇茶


■養生法


● 1日30分リラックスタイム、いやなことはしない、好きなことに集中する
● 深呼吸、鼻で吸って口ではく腹式呼吸を時々する
● 「また明日考えよう」とくよくよしない
● みかんやゆずなどの皮をお風呂に入れたり、部屋にお香やアロマをたいて香りを楽しむ
● 生理中は不安定になりやすいので大事なことを決めたりすることを避ける


■良い漢方薬


生薬;菖蒲(しょうぶ)、紫蘇、陳皮(ちんぴ=みかんの皮)ハマナスのつぼみなど香りのよいもの
処方;四逆散(しぎゃくさん)、逍遥散(しょうようさん)、開気丸(かいきがん)など
体調に合わせてお出し致します。


薬膳 簡単炊き込み寿司と春菊のおひたし


くろ酢とゆず、くこの実を使ったストレス解消に良いお寿司

体質改善2 貧血タイプ(血虚)

金曜日, 5月 23rd, 2008

症 状


いろいろな症状は体質に由来していることが多いもの。自分の体質を知って早めになおしましょう。


顔色につやがなく、黄色い。唇の色が薄い。めまい、ふらつく、動悸、息切れ。不眠、手足がしびれる、生理の色が薄く、周期は遅れやすい。目がかすむ。


■原因


胃腸虚弱、過労、くよくよし過ぎ、月経量が多い、慢性病


■起きやすい病気


貧血、頭痛。便秘、生理不順、生理が止まる、不妊、乾燥肌


■おすすめ食品


全身に栄養をめぐらせ、血を増やすもの。
なつめ、黒豆、黒きくらげ、ゆりの花のつぼみ、、黒ごまなど黒いもの、にんじん、キャベツ、うなぎ、レバーなど


■養生法


ゆっくり入浴。十分な睡眠。生理中はプールに入らない。生理中は特に上記の食べ物を毎日食べる


■良い漢方薬


顆粒、錠剤、煎じ薬(良く効きます)シロップなど
生薬;当帰(とうき)熟地黄(じゅくじおう)など
処方;四物湯(しもつとう)婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)帰脾湯(きひとう)など
体調に合わせてお出し致します。

体質改善1 ともかく疲れるタイプ(気虚)

水曜日, 5月 21st, 2008

症 状


色々な症状は、体質に由来していることが多いもの。こんな体質をしていたら、体質改善から始めましょう。


だるい、疲れやすい、息切れしやすい、風邪をひきやすい、声が小さい食欲が少ない、顔色がつやがない、めまいをおこしやすい、舌の色が薄いピンク色。


■おすすめ食品


米、むぎ、そば、もちごめ、大豆やインゲン豆などの豆類、とうもろこし、はとむぎ、きのこ類(しいたけ、しめじ、えのき、まいたけなど)など
米や豆類は胃腸に栄養を与え力をつけます。きのこ類は免疫力をつけます。


■生活習慣と運動


朝はしっかり食事をとりましょう。朝の食事は一日のエネルギーの元です。
昼食は肉、魚類の入った副食をたっぷり食べましょう。力が出ます。
睡眠もしっかりとりましょう。寝ている間に細胞は元気によみがえります。ただで元気になりますよ。
無理のない運動、太極拳や気功、散歩などが適しています。


■良い漢方薬


漢方薬は補中益気湯、麦味参、四君子湯などがあります。体調に合わせてお出し致します。


おすすめメニュー  【五穀がゆ】


大豆、あずき、緑豆、をゆでておいてから蓮の実、松の実、ごま、薄皮つきピーナッツなどありあわせの豆類各大さじ2杯、もちごめ大さじ4杯ととりモモ肉 50g米1カップ半をとりがらスープまたは水にチキンコンソメ1個入れたもの10カップといっしょに50分ほど煮る。出来上がりに塩こしょうで味をつける。